公園文化ロゴ

練習問題

解説

 第 1 問

『日本書紀』では、スサノオノミコトがひげを抜き取ったところ杉となり、胸毛を抜き取ったところ檜となり、尻の毛は【  】に、眉毛は樟になりました。【  】に当てはまる植物は何でしょうか?

    ①  サワラ
    ②  アスナロ
    ③  コウヤマキ
    ④  クロベ(ネズコ)

  • 正解: コウヤマキ

舎人親王によって編纂された『日本書紀』(720年成立)に木材の活用方法が示され、それは樹木の性質をよくとらえたものであったことが、数々の発掘調査からも裏づけられています。
『日本書紀』では、スサノオノミコトがひげを抜き取ったところ杉となり、胸毛を抜き取ったところ檜となり、尻の毛はに、眉毛は樟になりました。さらにその用途を定め、「杉と樟は舟を、檜は宮殿を、は墓の棺に用いるがよい」と教えました。
原文にはと記されており、近畿地方の前方後円墳から出土する木棺は、ほとんど例外なくコウヤマキで作られていました。コウヤマキはコウヤマキ科コウヤマキ属の1科1属1種の日本固有種で、加工しやすく耐水性に富むことから、古来より建材、水まわりの家具、器具材として利用されてきました。また、「サワラ」「アスナロ」「クロベ(ネズコ)」や「ヒノキ」とともに、木曽五木の一つとしても有名です。

 第 2 問

平安時代の漢和辞書で「ありのひふき」と呼ばれた植物があります。
この植物は何でしょうか?

    ①  リンドウ
    ②  キキョウ
    ③  ホトトギス
    ④  ヒガンバナ

  • 正解: キキョウ

桔梗に『本草和名』(918年頃)では「阿利乃比布岐」の和名をあて、『和名類聚抄』(931から938年)では「阿里乃比布木」としています。
桔梗はその後、漢名からキキョウと呼ばれるようになり、蟻の火吹の名はすたれました。キキョウの花びらをアリにかませると紫色が赤く変色し、アリが火を吹いたように見えることからこの名が付けられたと考えられますが、実際はアリの口から蟻酸が出て、キキョウの花の色素のアントシアニンを変化させるために変色がおこるのです。

 第 3 問

この植物は、垣根を通り抜けて、その向こうまで茎が伸びていくというところから名前がつけられました。
この植物は何でしょうか?

    ①  ヤブガラジ
    ②  ツユクサ
    ③  カキドオシ
    ④  カタバミ

  • 正解: カキドオシ

カキドオシは、北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、台湾、シベリア東部などに分布する、道ばたでごく普通に見られるシソ科の多年草です。
つる状の茎ははじめ直立して5?25cmほどになりますが、花が終わるころから地面に倒れて地表をはうようになり、長さ1m以上に達するほどさかんに成長するので、カキドオシ(垣通し)という名前がつけられています。英名では、「地をはうキヅタ」の意味から「グラウンドアイビー」と呼ばれています。
葉は対生し、長い柄のある腎円形で直径1?5cm程度、先は丸く基部は心形となり、ふちには鈍い鋸歯があります。
民間薬として子供の疳をとる薬として使われたことがあり、カントリソウ(疳取草)と呼ばれることもあります。
斑入りの園芸品種も栽培されており、花色を引き立てたり、しだれるさまを演出する材料としてハンギングバスケットやコンテナガーデンに使われますが、地植えにすると他の植物をおおうほどの成長で、はびこりすぎることがあるので気をつけなければなりません。

 第 4 問

アフリカ原産で、その果実は粘質物を含み、これを用いて作るガンボスープは、アフリカにルーツをもつ、アメリカ南部の料理です。
この植物は何でしょうか?

    ①  モロヘイヤ
    ②  オクラ
    ③  アシタバ
    ④  ヘチマ

  • 正解: オクラ

オクラは、アフリカ北東部を原産とするアオイ科の一年草です。2,000年前のエジプトではすでに栽培されていたといわれており、今日ではアメリカやヨーロッパで盛んに栽培されています。英名ではオクラokra、フランス名ではガンボgomboといいます。
オクラの葉は大型で互生し、掌状に3〜5つに深裂します。花は夏に咲き、花弁は5枚、黄色で中心部が赤く、明け方近くに開き、午後にしぼむ一日花です。
オクラを食用として使うのは、開花後5〜10日程度の未熟な果実です。果実は緑色で細長く5稜があり、輪切りにするとその切り口は、5角の特異な形をしています。果実の表面は細かい毛でおおわれており、果肉は独特のねばりを有します。粘質物の主成分は、ペクチン、ガラクタン、アラバンなどの多糖質で、納豆のようによくねばります。未熟なものほどねばりが強く、成熟に伴いねばりはなくなります。オクラにはカロチン、ビタミンB1、B2、C、E、カルシウム、鉄などがふくまれています。料理では生のままや、ゆでたり、天ぷらにしたり、あるいはスープ、シチューなどに入れて食べます。オクラに魚介類やトマト、コメなどを加えて、多くのスパイスで味を調えたスープを、アメリカではガンボスープと呼んでいます。

 第 5 問

平成16年11月に発行された5千円札の裏面には、湿地を好む植物が描かれています。
この植物は何でしょうか?

    ①  アジサイ
    ②  キク
    ③  カキツバタ
    ④  ヤマユリ

  • 正解: カキツバタ

平成16年11月に1万円、5千円そして1千円の紙幣が新しく発行されました。1万円札の裏面には、宇治平等院鳳凰堂の鳳凰が描かれていますが、5千円札と1千円札の裏面には植物がデザインされ、1千円札の裏面には「サクラ」が描かれています。
5千円札の裏面にはカキツバタが描かれています。その原画は、江戸時代に活躍した尾形光琳(1658〜1716)が描いた『燕子花図屏風』(六曲一双屏風、国宝)です。この『燕子花図屏風』は、その題材を『伊勢物語』第九段(三河国八橋)にとり、カキツバタの群落だけを描出する画法で表現されていて、尾形光琳の代表作のひとつとなっています。この屏風絵は根津美術館(東京都)が所蔵しています。

 第 6 問

朝鮮の代表的民謡『トラジ』は、三拍子の旋律の恋の歌です。
その『トラジ』とは、ある植物の名前ですが、何の植物でしょうか?

    ①  キク 
    ②  キキョウ
    ③  ナデシコ
    ④  ヒガンバナ

  • 正解: キキョウ

朝鮮の代表的民謡である『トラジ』の中で「深い山河にあるペクトラジ ひと掘りふた掘りしただけで かごの中にあふれてる」(韓先熙・金幸子『はじめての韓国語』より)と歌われていますが、このペクトラジとは白いキキョウのことです。朝鮮半島ではキキョウの根は食材としても古くから利用されています。
キキョウは山野の草地に生える多年草で、7〜9月に先の五裂した青紫色の花を咲かせます。
また、秋の七種の「はぎの花 尾花 くず花 なでしこの花 おみなえし またふじばかま あさがおの花」と万葉集で山上憶良が詠んだといわれる、この「あさがお」はキキョウを指しているというのが定説です。

 第 7 問

次にあげる植物で、キク科ではないものがあります。どれでしょうか?

    ①  ラナンキュラス
    ②  エキナセア
    ③  コスモス
    ④  ガーベラ

  • 正解: ラナンキュラス

ラナンキュラスはキンポウゲ科の植物です。キク科植物の共通の特徴は、多くの小さい花が密に集まって総苞とともに頭花をつくることです。一つ一つの小さな花は、それぞれが一個の合弁花となっています。頭花を目立たせている花弁のようなものは、それぞれが1個の花(花冠が舌のように発達したもので、舌状花という)に対応しています。一方、キンポウゲ科は、離弁花でたくさんの花被片(花弁とがく片を区別しない呼び方)をつけた一個の花です。ラナンキュラスは中近東からヨーロッパ東南部原産で、秋から春にかけて生育し、夏の高温期は休眠します。花色は豊富で多くの美しい園芸品種があります。野生のものには花被片が5個くらいしかありませんが、園芸品種のため多数にふえています。エキナセアは北アメリカ原産の多年草で、6?9月に舌状花がやや下向きに反り返った花を咲かせます。コスモスはメキシコ原産の一年草で、多くの園芸品種がある代表的な短日植物です。ガーベラは南アフリカ原産の多年草でさまざまな花色があり、切り花や鉢植えに多く栽培されています。ヒマワリは北アメリカ原産の一年草で、栽培も簡単で花壇にも切り花にも広く利用されています。



 第 8 問

フランスの作曲家、クロード・ドビュッシー(1862〜1918)は、娘をシューシューという愛称で呼んでいました。この呼び方はある野菜の意味もあります。それは何でしょうか?

    ①  キャベツ
    ②  トマト
    ③  カリフラワー
    ④  ジャガイモ

  • 正解: キャベツ

フランス語でシュー(chou)はキャベツの意ですが、これとは別に「かわいいお前」といった呼びかけにも使われます。さらにこれを2つ合わせてシューシュー(chouchou)とすると意味が強まり、「可愛い人」「お気に入り」といった意味になります。(ちなみに、シューを使ったことばでよく知られるのは洋菓子のシュークリームで、大きさは小さいがキャベツに似たその形に名前の由来がある。フランスではchou a la cremeという。)
恋多き男、ドビュッシーは、魅力的なサロン歌手、エンマ・バルダック夫人を夫のもとから奪い、二人の間にはクロード=エンマが生まれました。1908年に完成された『子どもの領分』は、「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」、「象の子守歌」、「人形へのセレナード」、「雪は踊る」、「小さな羊飼い」、「ゴリウォッグのケーク・ウォーク」の6曲からなる組曲です。

 第 9 問

ギンヨウアカシアは、3〜4月の初めに、鮮やかな黄色の花をたわわに咲かせます。成長が早く、庭木にするには剪定が必要ですが、最も適切な剪定の期間はいつでしょうか?

    ①  開花後から7月半ばまでの間
    ②  8月から9月の間
    ③  9月から11月の間
    ④  12月から2月の間

  • 正解: 開花後から7月半ばまでの間

ギンヨウアカシアは、オーストラリア原産で日本では強い耐寒性はありませんが、関東の暖地以西では、近年よく見かける花木になっています。彩りの少ない早春に明るい黄色の花を咲かせ、銀緑色の葉との対比も美しいため人気が高まっています。かなり成長が早く、枝が茂りすぎると強風で折れたり倒れたりすることがあります。庭木として育てるときは毎年、剪定が必要です。8月ごろは早くも翌年に咲く花芽ができるため、それ以降に枝を切ると花芽を落としてしまいます。7月の半ばまでなら、多少、強い剪定をしても翌春の開花には影響がありません。
植物は種類によって、花芽ができる時期が異なります。花を観賞する樹木や、果実を採るための果樹は、あらかじめ生育サイクルを知り、剪定の時期には特に気を配る必要があります。ほかに、花後比較的早い時期に花芽ができる(花芽分化という)ため、剪定時期を失敗しやすい花木としては、フジ(花芽分化/7〜8月ごろ)、アジサイ(同10月ごろ)などがあります。一方、サルスベリ(同6〜7月ごろ)などのように、開花する少し前に花芽ができる花木もあります。

 第 10 問

ソメイヨシノは、エドヒガンともう一つのサクラの雑種であるとされていますが、もう一方の親ザクラはどれでしょうか?

    ①  オオヤマザクラ
    ②  オオシマザクラ
    ③  カスミザクラ
    ④  マメザクラ

  • 正解: オオシマザクラ

ソメイヨシノは、江戸時代に誕生したようですが、その経緯については明らかになっていません。アメリカの植物学者ウィルソンは、大正時代に、エドヒガンとオオシマザクラの雑種であろうという見解を発表していましたが、第二次世界大戦後に、日本の国立遺伝学研究所の竹中要博士が実験によりこれを証明しました。この時、この2種類とも野生種があるのは伊豆半島しかない、ということでここがソメイヨシノの原産地であるという見解が発表されました。現に、よく似ているサクラが発見され、そのサクラは船原吉野と命名されています。
一方、岩崎文雄氏が伊豆半島起源説に反対して、江戸の市中、染井村の将軍家お抱えであった植木屋伊藤伊兵衛政武が作ったのだという見解を発表しており、いまだに論争が続いています。

 第 11 問

写真の植物は、落葉樹ですが冬になっても葉が枯れたままで落葉せず、花期になっても褐色になった葉がしっかりとついているものがあります。
この植物は何でしょうか?

    ①  シナマンサク
    ②  トキワマンサク
    ③  マルバマンサク
    ④  マンサク

  • 正解: シナマンサク

シナマンサクは、マンサク科マンサク属の落葉小高木です。
原産は中国中部、庭木として植えられています。樹高は2〜9m、葉は長さ8〜16cmのややゆがんだ倒卵形で、緑に波状の歯牙があります。葉の表面と葉柄に軟毛があり、表面は灰色の綿毛があって灰白色です。枯れた葉は、1〜3月の花期になっても残るものが多いようです。
花は、花弁が1.5〜2.3cm程度あり、黄金色で基部は紅色、香りがあります。がくは外側にさび色の軟毛があります。
シナマンサクは日本原産のマンサクと比べて、全体に大きめで、花も大きく見ごたえがあります。葉も大きく、厚ぼったく、マンサクと違って枯れ葉が多く残ります。

 第 12 問

本州の中部山岳には、亜高山帯(標高1700〜2500m)に常緑針葉樹林が成立しています。この森林を構成する主な樹の組み合わせはどれでしょうか?

    ①  モミとツガ
    ②  シラビソとオオシラビソ
    ③  スギとヒノキ
    ④  トドマツとエゾマツ

  • 正解: シラビソとオオシラビソ

本州中部の植生の垂直分布(標高に従った変化)は、標高の低い方から高い方に向かって、照葉樹林(主に丘陵部で暖温帯の気候帯)、落葉広葉樹林(主に山地帯で冷温帯の気候帯)、常緑針葉樹林(主に亜高山帯で亜寒帯の気候帯)、高山草原(主に高山帯で寒帯の気候帯)の順番に移り変わります。
針葉樹林にはモミ・ツガ林などの、暖温帯と冷温帯の中間に位置する中間温帯林や、山地帯のスギ・ヒノキ林もあり、また移り変わりの途中相としてのアカマツ林・クロマツ林あるいはカラマツ林などもありますが、通常、常緑針葉樹林帯というときは、気候帯では亜寒帯、垂直的には亜高山帯に極相として成立する林をいいます。
本州の亜高山帯には、オオシラビソ、シラビソ、トウヒ、コメツガなどの森林が発達します。このうち東北地方から中部山岳にかけてはオオシラビソが、中部から西にかけてはシラビソが優勢となります。
トドマツとエゾマツは北海道の亜寒帯針葉樹林の主要樹種で本州には分布せず、また、サワラとアスナロはスギ・ヒノキと同様、本州の山地帯に見られます。

 第 13 問

神話に出てくるヤマタノオロチという大蛇の背中には、ヒノキとある植物が生えていたと伝えられています。
この植物は何でしょうか?

    ①  モミ
    ②  マツ
    ③  スギ
    ④  サワラ

  • 正解: スギ

日本で一番古い書物である『古事記』には、ヤマタノオロチの話が次のように書かれています。
高天原(たかまのはら)という神様の世界を追放されたスサノオノミコトという神様が、娘を間に置いて泣いている老夫婦に会いました。訳を聞くと、娘をヤマタノオロチという怪物に差し出さなくてはならないからだといいます。そこでスサノオノミコトが「そのヤマタノオロチとはどういう姿をしているのか」と尋ねると、老人はこう答えました。「その目はホオズキのように真っ赤で、胴体1つに8つの頭と8つの尾があります。そして体にはヒノキやスギの木が生えていて、その長さは8つの谷、8つの峰にわたっており、その腹をみると、一面にいつも血がにじんで、ただれています」
その後、スサノオノミコトはヤマタノオロチを退治し、この娘クシナダヒメと結婚します。

 第 14 問

日本に分布するマツの一種ですが、球果は成熟しても閉じたままで、そのままでは種子が散布されず、マツの種子に通常ついている翼がありません。
この植物は何でしょうか?

    ①  アカマツ
    ②  イヌマキ
    ③  ゴヨウマツ
    ④  ハイマツ

  • 正解: ハイマツ

ハイマツは本州中部以北の高山帯に分布し、その名のとおり幹が地表をはって横方向に広がり、上にはあまり伸びません。このため、冬に雪の下に埋まって冷たい空気に直接さらされることがなく、背の高い木が育つことのできない高地でも生育できます。
多くのマツでは、球果がかわいて開くことにより、中の種子が散布されます。こうしたマツの種子には翼があり、風による種子散布に適応しているものがほとんどです。
ハイマツの球果は成熟しても開かないため、自力で種子をばらまくことができません。しかし、成熟した球果はあまり堅くならないため、ホシガラスやライチョウ、リスなど鳥や小型のほ乳類が、好んで食べます。しばしば球果をかみちぎって運んでいき、別の場所で食べたり、ため込んだりします。このとき食べ残した種子や、ため込んだまま忘れられた球果の種子が結果的に散布されることになります。このように、ハイマツの球果は動物による種子散布に適応しているため、種子に翼がなくても不都合はありません。

 第 15 問

秋田県から青森県につらなる白神山地はブナ林を中心とした優れた自然により1993年に世界遺産に登録されました。写真はこのブナ林でよく見かける植物ですが、何でしょうか?

    ①  ミネズオウ
    ②  ミヤマハンノキ
    ③  ハウチワカエデ
    ④  ウリカエデ

  • 正解: ハウチワカエデ

ハウチワカエデはムクロジ科(旧カエデ科)の落葉樹で北海道、本州の温帯地域に自生します。日本海側・太平洋側を問わずブナ林によく生育し、その亜高木層を構成しています。手のひら状に裂けた葉をもつカエデは他にもイロハモミジなど他にも多数ありますが、ハウチワカエデはその中でも葉が大型で、紅葉も美しく、北日本では公園などにもよく植えられています。
ハウチワカエデをのぞく選択肢の植物がブナ林内に生えることはまずありません。ミネズオウは高山の風当りの強い斜面に生えるツツジ科の常緑樹です。ミヤマハンノキはカバノキ科の低木で、雪崩が頻発するような亜高山帯の斜面に群生します。ウリカエデは福島県以南に自生するムクロジ科(旧カエデ科)の落葉樹で、低山の林の縁など日当たりの良い場所に生えます。

 第 16 問

秋植え球根植物で、花期は3〜4月、初春にまとまって咲く様子が好まれ、花壇、道路の縁取り、ロックガーデン、法面の緑化などに用いられます。
この植物は何でしょうか?

    ①  スノードロップ
    ②  スノーフレーク
    ③  ハナニラ
    ④  タマスダレ

  • 正解: ハナニラ

ハナニラは、多年草(秋植え球根)です。
原産地はメキシコからアルゼンチンにおよびます。葉の香りが野菜のニラに似ていることからハナニラと呼ばれており、ニラに花が咲いたものではありません。花は花茎の先に1個つき、花の直径は3〜4cm、一般に淡い青紫色ですが白や濃紫青色もあります。草たけが5〜15cmと低く、3〜4月に群開する開花景観が好まれ、花壇、道路の縁取り、ロックガーデン、法面の修景などに用いられます。日当たりと水はけを好みますが、非常に強健であるため古くに植えられたものが自然繁殖し、土手などで群生している姿がよく見られます。ハナニラの葉は広線形で直立せずに地面をはいます。夏季は休眠して地上部は枯れます。

 第 17 問

ツクシは、シダ植物であるスギナの胞子茎(胞子をつくる器官)です。空気が乾燥する晴れた日に、ツクシの胞子嚢穂(頭の部分)にある胞子嚢から胞子が風に乗って飛んでいきます。ツクシの胞子は、どのような仕組みによって飛んでいくのでしょう。下の1〜4より一つ選び、番号で答えてください。

    ①  胞子の両側に薄い膜の袋ができて、気球のように飛んでいく
    ②  胞子に軽い糸状のものが付き、パラシュートのように飛ぶ
    ③  胞子嚢が弾けて、胞子が突き出されて飛んでいく
    ④  仕組みはないが、胞子が小さく軽いため風で飛んでいく

  • 正解: 胞子に軽い糸状のものが付き、パラシュートのように飛ぶ

ツクシから飛び出す胞子には、弾糸と呼ばれる軽い糸状のものが4本付いています。弾糸には、湿度により伸び縮みするが、その度合いの違う物質が組み合わさっているために伸びたり巻きついたりの運動がおこるのです。この運動は乾湿運動といいます。雨の日など、湿度の高い日には、弾糸は胞子に巻き付いていて飛び出すことはありません。晴れて湿度が低くなると、4本の弾糸が乾燥し、ほどけて伸びて開きパラシュートのようになって風に乗り胞子が飛び出します。

 第 18 問

『古事記』に出てくる植物です。天照大御神(あまてらすおおみかみ)が速須佐之男命(はやすさのおのみこと)の乱暴を恐れて、天の岩屋戸に隠れ、世の中が暗闇になったとき、神々が集まって光を取り戻すための方策を相談しました。そのとき「天の香山(あめのかぐやま)のははかで占った」と書かれています。
「ははか」とは、いまのどの植物を指しているのでしょうか。

    ①  ミヤマザクラ
    ②  シウリザクラ
    ③  ウワミズザクラ
    ④  イヌザクラ

  • 正解: ウワミズザクラ

[ははか」はバラ科のウワミズザクラの古名で、『古事記』では「天の香山の真男鹿(まをしか)の肩を全抜きに抜きて、天の香山の天のははかを取りて、占合いまかなはしめて…」と、ハハカで占ったことが記されています。
 ウワミズザクラの語源は、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この木で焼いて占ったので「占溝(裏溝)桜」の意。または、この材の上面に溝を彫って亀トに使ったので「上溝桜」が転じたとも。他にコンゴウザクラの別名があり、これは古名のハハカからホウカ、ホウゴウザクラ、コンゴウザクラの順に転訛したといわれています。
 春、小枝の芝に白い小さな花を穂状につけ、実は赤から黒紫色へと美しく熟します。若い果穂の塩漬けを杏仁子(あんにんご)といい、桜餅の香りがします。

 第 19 問

モウソウチクはマダケとよく似ていますが、次の項目のうちモウソウチクの特徴はどれでしょうか。

    ①  葉はマダケよりも大きい
    ②  葉は冬に落ちる
    ③  節にある環は1つである
    ④  竹の皮はいつまでもついている

  • 正解: 節にある環は1つである

マダケ属のモウソウチクとマダケは極めて有用竹のため多く栽培されています。
そのちがいはモウソウチクは太いこと、マダケは些細なことで一見して区別できるように思いがちですが、モウソウチクの貧弱型では分りにくいこともあります。しかし次の点で区別できます。
モウソウチクは稈の節に1本の環(隆起線)があること、マダケの節には2本の環があることです。またモウソウチクの皮には長毛があること、マダケの皮は無毛であることでも区別できます。

 第 20 問

この美しい花はアルゼンチン原産でノウゼンカズラ科です。
小葉は多数で、ネムノキに似ています。花は初夏、長さ20cm、花序に40〜90個の花をつけます。
この植物は何でしょうか?

    ①  ライラック
    ②  キリモドキ
    ③  キササゲ
    ④  ノウゼンカズラ

  • 正解: キリモドキ

 美しい花なので最近日本でもあちこちに植えられ別名のジヤカランダの方が知られるようになりました。問題の写真は静岡県熱海市の海岸通りに植えられている並木です。
 選択肢1のライラックはモクセイ科で東部ヨーロッパ原産です。美しく香り良いこの花は札幌市の木に指定され有名です。
 選択肢3のキササゲはノウゼンカズラ科で高さ10m程度になる中国原産の花木です。花はクリーム色ですが、何よりこの植物の特徴は30cmになる長い果で豆科のササゲの果物を長くしたような姿です。
 選択肢4のノウゼンカズラは気根を出して岩壁や他の木の幹によじ登るつる性植物で夏の公園など鮮かなオレンジ色で彩ります。ノウゼンカズラ科です。