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練習問題

解説

 第 1 問

写真の植物は、山地や湿地に生え、品種も多い宿根草(多年草)です。日陰地でもよく育つ丈夫な植物です。
この植物は何でしょうか?

    ①  ウバユリ
    ②  ギボウシ
    ③  ナルコユリ
    ④  ヤマユリ

  • 正解: ギボウシ

ギボウシは東アジアに広く分布し、特に日本に野生種が多く見られます。根茎をもつキジカクシ科(旧ユリ科)の多年草で草勢が強く、亜寒帯から亜熱帯まで育てられています。
美しい葉をもつ品種も多く、日陰にも強いところからシェードガーデン(日陰の庭園)に適しています。
江戸時代には、観賞用として葉の美しい品種が、美しい化粧鉢に植えられ楽しまれていました。今では、日本より欧米で人気が高い植物です。
その若芽、若い葉、つぼみが食用とされます。花は葉より高くつき出た細長い花茎に多数つきます。

 第 2 問

写真の植物は、南米原産の半つる性の一年草、または多年草で、花、葉や未熟の果実が料理に使われています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ヒャクニチソウ
    ②  キンレンカ
    ③  ハナビシソウ
    ④  キンセンカ

  • 正解: キンレンカ

キンレンカはノウゼンハレン科、ノウゼンハレン属の半つる性の一年草、または多年草です。和名はノウゼンハレンですが、別名のキンレンカ(金蓮花は花が黄色で葉が盾状につき、小さいながら蓮の葉に似ることに由来)の名で通用しているほか、英名ガーデンナスターチウムのガーデンを省略し、“ナスターチウム”の名でも呼ばれています。
この植物は今では花壇材料というよりも、ハーブとして植えられている場合が多く見られます。
花は料理のいろどりとし、また葉や未熟果にピリッとした辛味があり、サラダなど生食に適した草花です。なお、未熟果をすりつぶしたものはワサビの代用になります。

 第 3 問

写真の芝は、公園をはじめよく利用されていますが、暖地を除いては葉が冬枯れし、褐変します。
この芝はどれでしょう?

    ①  ペレニアルライグラス
    ②  コウライシバ
    ③  ケンタッキーブルーグラス
    ④  レッドフェスク

  • 正解: コウライシバ

コウライシバは、寒地や高冷地を除く本州、四国、九州、沖縄の各地で栽培される暖地型の芝です。
コウライシバは、日本ではもともと九州の一部にしか自生しない芝でしたが、ノシバより葉が細く美しいことから、江戸時代以降、全国的に使用され、現在、日本で最も代表的な種類となっています。ノシバとともに暖地を除いては、冬枯れして越冬する特徴がありますが、踏圧や刈り込みによく耐えることから、ゴルフ場のフェアウェイ、球技場、運動競技場、野球場、公園、庭園などに広く利用されています。芝草には暖地型(夏型)と寒地型(冬型)があります。古来日本に植栽されてきたノシバ、コウライシバなどを日本芝と称していますが、その多くは暖地型です。近年欧米から導入されたものは西洋芝と称されますが、なかでもライグラス類、ブルーグラス類、フェスク類などは寒地型として知られています。

 第 4 問

写真は、17世紀に中国から渡来したといわれる多年草です。地域によっては、環境に適応して半野生化しているところもあります。
この植物は何でしょうか?

    ①  シュウメイギク
    ②  オシロイバナ
    ③  キンセンカ
    ④  シュウカイドウ

  • 正解: シュウカイドウ

シュウカイドウはシュウカイドウ科シュウカイドウ属で、中国、マレー半島原産です。日本では落葉性多年草で、寛永18年(1641)に中国から渡来したといわれています。
ベゴニアの仲間には、花壇用草花として多くの品種が作られている四季咲きベゴニアを始め、球根ベゴニアや葉を観賞する観葉ベゴニアなど多数の種類が知られています。それらは寒さに弱いため、屋外で越冬できる地域は限られています。シュウカイドウはベゴニア属の草花としては、日本各地の露地で越冬できる数少ない種類で、時に半野生状態で群落を形成することもあります。そのため、耐寒性のあるベゴニアの作出目的のための交配親としての利用も試みられています。
地下部は不定形の球根(塊茎)で、そこから伸び出した茎の上部に秋、花を咲かせます。冬季には地上部は枯れ、球根で越冬します。開花後、葉の付け根にむかごをつくるので、これを使って増殖することができます。

 第 5 問

ヒノキ、サワラ、ネズコ、【 】、コウヤマキは「木曽の五木」といわれ、江戸時代には尾張藩が「お留木」として、一般の伐採を厳しく禁止していました。
【 】に入る植物の現在の和名は何でしょうか?

    ①  アスナロ
    ②  カシワ
    ③  スギ
    ④  ゴヨウマツ

  • 正解: アスナロ

答えはアスナロで、江戸時代にはアスヒと呼ばれていました。「木曽の五木」は、尾張藩が厳しく管理し、「木一本盗むと首が一つ飛ぶ」といわれるほどだったとされています。
アスヒの語源については諸説ありますが、一説には、アスヒはアテヒの転訛で、この「アテ」は古語で「高貴な、貴い」という意味であるといわれています。また、このアテヒはアツヒ(厚檜)の転訛で、葉がヒノキにくらべわずかに厚いため、ともいわれています。アスナロは成長はおそいが材質的には耐水性が強いことから、東北地方の温泉場の建築や風呂桶によく用いられています。ヒノキアスナロは能登の輪島塗の木地材として使われています。平安末期に東北地方から能登へ苗木が5本きたのが造林のはじめといいます。アテともいいます。

 第 6 問

植物を食べる昆虫には、限られた植物(食草)しか食べないものがいます。
次の組み合わせのうち、間違った組み合わせはどれでしょうか?

    ①  キャベツ−モンシロチョウ
    ②  エノキ−オオムラサキ
    ③  イヌザンショウ−アオスジアゲハ
    ④  ウマノスズクサ−ジャコウアゲハ

  • 正解: イヌザンショウ−アオスジアゲハ

植物は昆虫や動物に食べられないよう、昆虫や動物の体内で有害に働くような化学物質をつくり出しています。その成分は植物によってさまざまで、複数の防衛物質を生産している植物も少なくありません。たとえばキャベツなどのアブラナ科の植物はカラシ油成分で防衛していますが、モンシロチョウは平気で、食草として利用します。ジャコウアゲハはウマノスズクサの有毒物質にも平気で、しかも体内に取りこむことで自分自身も有害となり危険な鳥に対して身を守っています。しかし、ひとたび動物が植物側の防衛を打ち破るような進化をとげると、食草として独占的に食べられてしまうようになり、防衛成分も食草の探索や産卵の手がかりとして使われてしまいます。
アオスジアゲハの食草はクスノキで、幼虫はほかに同じクスノキ科のシロダモやヤブニッケイなども食べます。イヌザンショウを食草とするチョウにはカラスアゲハ、オナガアゲハ、モンキアゲハ、アゲハチョウ、クロアゲハ、シロオビアゲハなどがいます。

 第 7 問

この植物の葉や茎はフレッシュハーブとして、果実は香辛料としてフランス料理やイタリア料理、ロシア料理に用いられます。
この植物は何でしょうか?

    ①  セロリ
    ②  ウイキョウ
    ③  パセリ
    ④  タイム

  • 正解: ウイキョウ

ウイキョウは、地中海沿岸地方から西アジアを原産地とするセリ科の多年草です。
日本には中国を経由して伝えられ、古くから漢方薬として利用されました。英名はフェンネル、フランス名はフヌイユです。草丈は1〜2mくらいになり、葉は糸状に細かく裂けています。夏から秋にかけて、枝先に黄色の小花が複散形花序に咲きます。全草に独特の芳香を有しています。秋には5〜10mmほどの楕円形の果実が実りますが、この果実を乾燥したものがフェンネルシードと呼ばれ、香りが強く、そのまま、または粉末状にして香辛料として各種の魚料理やボルシチなどに用いられます。フェンネルシードを粉砕し、水蒸気蒸留により得られた精油は、わずかな甘味を呈し、リキュール、洋菓子やせっけんなどの香料として利用されています。また、健胃剤や去痰薬などの薬剤としても用いられます。精油の主成分はアネトールです。若い葉茎は、甘い香りが強いので、焼き魚やサラダなどに刻んで入れて、フレッシュハーブとして利用されます。イタリアンフェンネルは、根出葉の葉柄基部が肥大する変種で、茹でてサラダにしたり煮込んだりして食べます。ウイキョウに似たハーブには、糸状の葉をつけるセリ科のディルやキャラウェイがあります。

 第 8 問

この植物の根茎は、乾燥してから粉にしてスパイスとして利用されています。カレー粉特有の黄色はこのスパイスによります。
この植物は何でしょうか?

    ①  ショウガ
    ②  ウコン
    ③  サフラン
    ④  ウイキョウ

  • 正解: ウコン

ウコンは地下に黄色の肥大した根茎を持つショウガ科の多年草です。
原産国はインドとされています。根茎をやわらかくなるまで煮て、乾燥させ、砕いてから繊維を取り去ったものがターメリックというスパイスです。穏やかな香りと辛味、独特の黄色が特徴です。ターメリックは、カレー粉の原料以外に、たくあん、マーガリン、チーズなどの着色料として利用されています。黄色の色素成分であるクルクミンには、健胃、外傷止血作用があり、民間薬としても利用されています。根茎は布や毛糸の染料としても使われ、防虫効果があり、昔から大切な書画骨董をウコン染めの風呂敷に包んで保管する習慣があります。

 第 9 問

ドングリの殻斗の模様がうろこ形のものは落葉樹のものが多く、リング形のものは常緑樹ですが、例外として、常緑樹でもうろこ形の模様の殻斗を持つものがあります。
この植物は何でしょうか?

    ①  ウバメガシ
    ②  カシワ
    ③  シラカシ
    ④  アラカシ

  • 正解: ウバメガシ

広い意味でのドングリには、コナラ属やマテバシイ属などがありますが、ここではコナラ属を対象とします。うろこ模様のドングリをつけるコナラ、カシワ、ウバメガシはコナラ亜属に属し、リング模様のドングリをつけるシラカシ、アラカシ、イチイガシはアカガシ亜属に属しています。
人手の入った雑木林にはコナラ亜属の植物が、植生が発達した照葉樹林にはアカガシ亜属の植物がよく見られます。関東地方の花粉化石から、最終氷期(2万年前ころ)にはコナラ亜属の植物が森林の主体で、1万年前ごろからアカガシ亜属の植物が増加してきたことがわかっており、現在では関東地方にも照葉樹林が成立しています。

 第 10 問

初夏のころから風知草の名で売られていることが多く、日本特産の一属一種のイネ科の植物で、箱根産の草という意味の属名がつけられています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ヤブラン
    ②  ウラハグサ
    ③  タンチク
    ④  カキツバタ

  • 正解: ウラハグサ

ウラハグサはイネ科ウラハグサ属、日本特産の一属一種の多年草です。属名のHakonechloaはHakone(箱根)とギリシァ語のchloa(草)の意味で箱根付近に多く見られることから、植物学者の牧野富太郎が命名しました。
分布は本州中部の太平洋岸特産で、渓谷の斜面などに自生しています。ウラハグサの名は、葉が基部で裏返しになっており、緑色で葉の表面に見えているのは葉の裏側で、葉の本当の表は白色を帯び裏側にあることからつけられたものです。また、わずかの風でも葉が動くので、風知草とも呼ばれています。
園芸店では葉に白や黄色の斑の入った園芸品種がこの名前で売られていることが多いようです。

 第 11 問

二つのものがよく似ていることを「【 】ふたつ」と言います。
【 】に入る植物は何でしょうか?

    ①  カキ
    ②  ナシ
    ③  ウリ
    ④  マメ

  • 正解: ウリ

昔の日本でいう「ウリ」は、今のマクワウリやシロウリの仲間です。
「ウリふたつ」というと、形の似たウリが並んでいるように思うかもしれませんが、江戸時代初めの『毛吹草』という書物を見ると、「ウリふたつにわりたるごとし−ウリをふたつに割ったようだ−」とありますから、半分にしたウリが互いに似ていることから来た言葉のようです。
万葉集では、山上憶良がよんだ有名な歌もあります。
瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ……(ウリを食べると、子どものことが思い出される。栗を食べると、それにもまして子どものことがしのばれる……)

 第 12 問

エゴノキは野山に自生し、公園にも植えられる落葉樹です。そのエゴノキの枝に、写真のようなものを見つけましたが、これは何でしょうか?

    ①  花
    ②  実
    ③  虫こぶ
    ④  冬芽

  • 正解: 虫こぶ

これはエゴノキにできる虫こぶで、ネコの足を思わせることから「エゴノネコアシ」と呼ばれます。エゴノキの腋芽にエゴノネコアシアブラムシが寄生することによって生じる、エゴノキ特有の虫こぶです。いくつかの房に分かれて、バナナの房のような形をしています。花が終わった後の初夏には、直径3〜4cmほどのかたまりになり、房を割ると中にアブラムシがすんでいます。7月ごろに房の先端に穴があき、羽の生えたアブラムシが外に出てイネ科のアシボソに移動し、は空き家になります。空き家になった後も虫こぶは枝に残り、翌春には黒くひからびて枝に残っていることもあります。
一般に虫こぶは、植物にアブラムシやタマバチなどが寄生することによって生じます。植物の種類により、また寄生する虫の種類によって、それぞれ独特の形や色をした虫こぶができます。

 第 13 問

この植物の樹皮は、耐水性があるため、屋根を葺くのに使われてきました。今でも、神社、仏閣などには使われています。
この植物は何でしょうか?

    ①  アカマツ
    ②  ヒノキ
    ③  イヌマキ
    ④  スギ

  • 正解: ヒノキ

ヒノキの樹皮は檜皮と呼び、植物性の屋根葺き素材として使われてきましたが、近年では神社、仏閣などに利用が限られています。檜皮を厚く重ねて葺いた優美な勾配屋根には独特の趣があります。スギの樹皮も檜皮の代わりに使われることがあります。スギ科、ヒノキ科の樹皮の外側は縦長に裂け、薄くはがれ落ちますが、ヒノキよりもスギの方が赤みが強く、細く、長くはがれる傾向があります。ヒノキ、スギの樹皮は耐水性、耐腐食性が高く、比較的厚いので屋根葺き素材に適しています。



 第 14 問

河原や土手に生え、古来、秋の七草の一つとして人々に親しまれている植物ですが、今では絶滅が心配されるまでに減少しています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ヒヨドリバナ
    ②  キキョウ
    ③  フジバカマ
    ④  オミナエシ

  • 正解: フジバカマ

秋の七草の一つに数えられているフジバカマは、キク科の多年草で、名の由来には諸説があり、花色がフジの花に似ているとともに、花弁の形が袴のようなので、フジバカマという和名がついたともいわれています。昔の人々はフジバカマを干して防虫剤、芳香剤、洗髪剤、お茶などとして暮らしの中で利用したそうです。
フジバカマは、湿った河畔林などに生えますが、このような環境が失われつつある今ではすっかり減少してしまい、準絶滅危惧種(NT)として環境省の「レッドリスト」(2007年版)に掲載されています。ただし、栽培下ではよくふえ、山草として売られています。

 第 15 問

甘い香りの花を咲かせ、チョウを呼び寄せるのに有効な花木としてよく使われている植物は何でしょうか?

    ①  ブッドレア
    ②  アジサイ
    ③  フクシア
    ④  キンモクセイ

  • 正解: ブッドレア

ブッドレア(フジウツギ)属の植物は世界に約100種が分布していますが、園芸的にブッドレアの名で栽培されているのは、ほとんどが中国原産のフサフジウツギの園芸品種です。花が初夏から晩秋にかけて長期間咲き続ける落葉低木で、甘い香りをただよわせます。この花の蜜をチョウが好み、次々と訪れることから、バタフライブッシュ(チョウの低木)という英名をもっています。
他の選択肢、アジサイとフクシアはほとんど香りがありません。ただし、フクシアにはハチドリが蜜を吸いに訪れます。キンモクセイは芳香で知られる花木ですが、気温が下がり始める秋に咲くためもあってか、昆虫が訪れることは少ないようです。

 第 16 問

この植物は、比較的日当たりが良いやぶや生け垣などにからみつく、身近にあるつる性の野草です。葉や茎を傷つけると悪臭がします。
この植物は何でしょうか?

    ①  スイカズラ
    ②  ヤブガラシ
    ③  ヘクソカズラ
    ④  カナムグラ

  • 正解: ヘクソカズラ

ヘクソカズラはアカネ科の野草です。初夏から夏にかけて旺盛に生育し、生け垣にとってはやっかいな植物です。草取りの最中に突然不快な臭気を感じるときは、この植物かドクダミを傷めたときです。花は十分観賞にたえるにもかかわらず、その臭気のためかなりひどい名前を付けられたものです。別名ヤイトバナともいいますが、ヤイトとは「焼処」の読み方が変化したもので、お灸のことをいいます。花の中心の色、形がお灸のあとにできる「かさぶた」に似ているからといわれています。

 第 17 問

この木は雌雄同株ですが、雌花と雄花が別々に咲きます。写真は春に咲いた雌花です。秋になると直径3cmくらいの実がなります。その中にできる種子は表面にしわがあり、リスやネズミなど動物たちの餌になります。もちろん人間も食べます。高さ10m近くまで育ち、大きな奇数羽状複葉を持つこの木は何でしょうか。

    ①  オニグルミ
    ②  トチノキ
    ③  クリ
    ④  コナラ

  • 正解: オニグルミ

オニグルミはクルミ科クルミ属の木で、雌花は新しい枝の先に出る雌花序に並んで咲き、赤い柱頭が目立ちます。雄花は前年枝に垂れ下がる10−20cmの雄花序に密集してつきます。
トチノキはムクロジ科(旧トチノキ科)トチノキ属の木で雌雄同株。5−6月に円錐状の花序を枝先に直立させます。その下部には両性花、上部には雄花がつきます。実は直径3−5cmの球形、葉は手のひらのような形をした掌状複葉です。

 第 18 問

南アメリカ原産のこの植物は、「受難の花」という意味の学名や英名がついています。16世紀、現地でこの花をはじめて見たスペインの宣教師は、茨の冠を被り、十字架に架けられたキリストの姿と重ね合わせたと言います。この植物は何という名前でしょう。

    ①  ハナミズキ
    ②  トケイソウ
    ③  ノイバラ
    ④  コスモス

  • 正解: トケイソウ

トケイソウの学名パッシフローラ(passiflora)は、passio(キリストの受難)+flora(花)から、「受難の花」と名付けられ、英名のパッションフラワー(Passoinflower)も同じ意味です。16世紀に南アメリカを訪れたスペインの宣教師が、この花の各部分にキリスト受難の姿を重ね合わせて命名しました。Y字状のめしべの柱頭と磔(はりつけ)の姿、または手足に穿たれた3本の釘に、おしべの5個の葯を傷跡に、放射状に伸びた針状の副花冠を茨の冠、または後光に、10枚の花被片を十人の使徒に、巻きひげを迫害者の鞭にたとえました。時計を連想した日本人とは全く発想が異なります。
アメリカには、ハナミズキの花にもキリスト受難の伝説があります。4枚の総苞片を十字架に、その先端の褐色のくぼみを釘の跡に、真ん中の小花の集まりを茨の冠にたとえています。

 第 19 問

中央アジア原産のこの野菜は、古代ローマでは「大きな真珠」を意味する「ユニオ」と呼ばれ、また、古代エジプトでは、ピラミッド建設の労働者に、スタミナ源として支給されました。日本では明治初期から栽培されるようになり、コレラが流行したとき、これを食べると感染しないと注目され、普及のきっかけになりました。この野菜は何でしょうか。

    ①  カブ
    ②  タマネギ
    ③  ニンニク
    ④  キャベツ

  • 正解: タマネギ

タマネギは、南ヨーロッパやエジプトでは紀元前から栽培されていて、古代ローマ人は、鱗茎の重なりから「真珠のようにたくさんの層がひとつにまとまった」という意味がある「ユニオ(unio)」と呼び、それがのちに「オニオン(onion)」という英名になったといわれています。
タマネギには、血液をさらさらにする硫化アリルという成分が含まれていて、血栓防止、動脈硬化予防、ガン抑制、中性脂肪やコレステロール値の降下、ウイルス撃退など、すばらしい効果を発揮してくれます。また、ビタミンB1と結合して新陳代謝を活発にし、心身の疲労回復や糖尿病にも有効に働いてくれるなど、健康に欠かせない重要な野菜です。昔の人も、そのすばらしい効用に気づいていたのですね。

 第 20 問

植物体が赤紫色の海藻で寒天の材料に利用される植物があります。
この植物名を下記の中から一つ選び、番号で答えて下さい。

    ①  テングサ
    ②  ヒジキ
    ③  ワカメ
    ④  トサカノリ

  • 正解: テングサ

テングサはマクサとも言います。テングサ科の海藻で紅藻類に属します。テングサは北海道から九州あたりまでの各地位の海岸に分布します。低潮線付近から1〜20mの岩上に生えています。多年生で植物体は美しい紅紫色で10〜30cm位、やや平たく羽状に枝を出します。古くから寒天の主材料として利用されています。伊豆半島や伊豆諸島で多く採取されています。寒天の原料としてはオニクサ、ユイキリなども利用されています。
寒天はところてん、ようかん、ゼリー、細菌培地などに利用されています。
トサカノリは紅藻類ですが、寒天の材料とはなりません。ヒジキ、ワカメは褐藻類です。