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練習問題

解説

 第 1 問

イギリスの世界的に有名な絵本『ピーターラビットのおはなし』の最後の場面で、ピーターの兄弟たちが晩ごはんに植物の実を食べているところが描かれています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ブラックベリー
    ②  ラズベリー
    ③  イチゴ
    ④  ブルーベリー

  • 正解: ブラックベリー

バラ科のキイチゴ属で、和名はセイヨウヤブイチゴといいます。
初夏に茎の先にまとまって愛らしいうすピンクの花をつけ、やがて実がなります。最初は赤い色ですが、熟すにつれて黒っぽくなります。『ピーターラビットのおはなし』の中で黒イチゴと訳されているのはそのためでしょう。
古代ギリシャでは、痛風の薬に使い、ローマ人は口内、腸内の炎症をしずめるために使ったという、長い歴史があります。
イギリス北部では野生のブラックベリーが見られ、秋になると道ばたでその実を採る人たちの姿が見られます。その実でジャムを作ったり、リンゴと組み合わせてパイにしたりして楽しむのです。
イギリスでは、9月29日のミカエル祭以降はこの実を食べてはいけないという言い伝えがあります。ミカエル祭の夜に悪魔がこの実につばをはきかけてまわるので、その夜以降は食べてはいけないというものです。

 第 2 問

緑色以外の葉色が美しい植物群を「カラーリーフプランツ」と言います。写真の植物は、太陽光があたり比較的乾燥した環境で葉の紫色が強く発色するのが好まれ、寄せ植えや花壇の植え込み材料などとして、用いられるようになりました。
この植物名は何でしょうか?

    ①  ムラサキツユクサ
    ②  ムラサキサギゴケ
    ③  ムラサキオモト
    ④  ムラサキゴテン

  • 正解: ムラサキゴテン

ムラサキゴテンは、昔から小型の観葉温室鉢物として育てられ、温室のベンチ下、つり鉢用に植えられたりしてきました。
原産地は北米テキサス州からメキシコです。半耐寒性常緑性多年草で、建物の軒下などで越冬し、暖地では周年、戸外栽培が可能です。草丈は10〜50cmほどで、這い性で地上部全体が強い紫色を呈します。春から秋までの長期間にわたり、伸びた茎の頂の葉の付け根から小さな桃色の花を咲かせ続けます。花径は約2cm、花弁は3枚で、中央からおしべが立ち上がります。めしべの葯(先端部)は黄色です。葉や茎、萼までが鮮紫色を呈し、たいへん美しいので、花壇植えにされたり、他のカラーリーフプランツと組み合わせた植栽がおこなわれたりします。葉に厚みがあり、茎や根が太いことから、多肉植物として扱われることもあります。
同じ科で名前が似ていて間違えやすい花に、ムラサキツユクサがありますが、葉が細長く、緑色です。ムラサキオモトも葉色は似ていますが、茎が短く、花は葉の付け根につけます。

 第 3 問

釈迦の一生を「仏伝」といい、その主要な事績が絵画や彫刻にあらわされ、植物がその事績を象徴することも少なくありません。
仏伝のうち「沙羅双樹」で象徴される事績はどれでしょうか?

    ①  誕生(ルンビニ園で母マーヤの右腋から生まれる 1歳)
    ②  出家(カピラエ城を脱出して修行者の群に入る 29歳)
    ③  成道(ブッダガヤーで覚りを得る 35歳)
    ④  涅槃(クシナガラで死をむかえる 80歳)

  • 正解: 涅槃(クシナガラで死をむかえる 80歳)

釈迦の一生は「仏伝」といい、経典に記されたり、絵画や彫刻などに表現されます。
 ことに主要な事績は「釈迦八相」といい、これらの事績には植物がその象徴としてあらわされることが多く、誕生の「無憂樹」、成道の「菩提樹」、涅槃の「沙羅樹」が著名です。涅槃会は誕生会とともに、わが国では最も親しみやすい仏教法会で、今でも宗派を問わず、全国各地の寺院で行われ、涅槃図を掲げる寺院も多く見られます。
涅槃の場合を描いた絵画は「仏涅槃図」といい、釈迦が入滅した2月15日の涅槃会に仏堂に掲げられます。涅槃に入る釈迦の周りには弟子たちや釈迦を慕う人々、インドの神々などが取り巻いて嘆き悲しんでいます。インド北部のクシナガラの沙羅の樹林のなかでのことといい、釈迦が伏す牀座の四周に一対ずつ植えられていたので沙羅双樹といいます。日本では、ナツツバキがシャラノキと呼ばれていますが、インドには分布していません。沙羅樹がどんな植物であるかは諸説がありますが、フタバガキ科のサラノキが有力です。

 第 4 問

北欧神話に登場する「宇宙樹」はモクセイ科のある樹木がモデルで、日本ではカイガラムシがよくつき、それを戸の溝に塗って、すべりを良くしたことから名前がついています。
この樹木は何でしょうか?

    ①  ミモザ
    ②  トネリコ
    ③  ハシドイ
    ④  ミソハギ

  • 正解: トネリコ

トネリコは、モクセイ科トネリコ属の落葉高木です。カイガラムシがよくつき白蝋を分泌し、これを練って敷居に塗ると戸がよくすべるようになることから、「戸塗り木」、つまりトネリコと呼ばれるようになったという説があります。
日本では身近な木ですが、西洋文化では、世界の中心に生える宇宙樹として神話に登場しています。遠い昔、天と地と人間の世界を貫いて生える木を、北欧神話ではユグドラシルと呼んでいましたが、この木はセイヨウトネリコといわれています。宇宙樹は、地中からは水を吸い上げ、太陽からは光の恵みを受けて花と実がもたらされ、この木の中において宇宙が永遠に再生をくり返しますといった形をイメージ化したものです。
日本で、トネリコは街路樹として植えられることがあります。また、かつては田のあぜに植えて、刈り取った稲をかけて、乾かすのに利用しました。材質が堅いことから、野球のバットの用材として使われることがあります。

 第 5 問

サン・テグジュペリの作品『星の王子さま』で、小さな星一面にはびこり根が星を突き通し、たくさんあると王子の星が破裂してしまう、として描かれている巨木は次のどれでしょうか?

    ①  ドラセナ
    ②  アカシア
    ③  タビビトノキ
    ④  バオバブ

  • 正解: バオバブ

サン・テグジュペリはフランスの作家です。物語中、王子の星では、バオバブがおそろしい種として描かれています。
生えてきたものを、芽のうちに摘み取らないと、星一面にバオバブがはびこり、その根で星を突き通してしまいます。星が小さいので、バオバブがたくさんあると星が破裂すると表現されています。太い幹と天に向かって広げたような枝ぶりの樹形が特徴的な植物です。キワタ(パンヤ)科バオバブ属の植物の総称で、アフリカ、マダガスカル、オーストラリアに約10種分布しています。自生地では人とのかかわりも深く、果実のパルプ質はおやつになり、種子からは油がとれ、若い葉は野菜代わりにされます。また樹皮は家の屋根や壁材として用いられ、あるいは編んでロープとして利用されます。

 第 6 問

この樹木は関東地方の屋敷林を構成する代表的な樹木です。また材は、堅く色も美しいことから器具や大工道具の柄などに利用されてきました。
この樹木は何でしょうか?

    ①  マテバシイ
    ②  シラカシ
    ③  コナラ
    ④  イチイガシ

  • 正解: シラカシ

屋敷林は、それぞれの地方を代表する樹木によって造られていることから、郷土を代表する景観ともなっています。
関東地方の屋敷林は、ケヤキによって造られているようにみえますが、落葉樹のケヤキだけでは冬の季節風をやわらげることはできません。そこで常緑樹のシラカシを混植して冬の冷たく乾いた北西風をやわらげています。屋敷林を造る広さがない場所では、シラカシやアラカシの高生け垣としているところもあり、この場合、建物の南側に植えることで夏の強い日差しをやわらげることもできます。この方法は、夏と冬とで異なる太陽の高度が関係しています。太陽の高度が低くなる冬は高生け垣の下から陽光が入りやすく、夏は生け垣部分が緑陰を提供してくれます。
シラカシは、材木の色が白いことからつけられた名前です。

 第 7 問

次の植物のうち、おもにマルハナバチの仲間によって花粉が運ばれ受粉する植物はどれでしょうか?
 
    ①  ツリフネソウ
    ②  セイタカアワダチソウ
    ③  ヤブツバキ
    ④  ヤツデ

  • 正解: ツリフネソウ

ツリフネソウはツリフネソウ科の一年草で、北海道から九州の、谷筋など湿った半日陰地に生えます。赤紫色の花は花柄の先に帆かけ船を釣り下げたように咲くので、釣舟草の名があります。花の後半部はじょうご状に細くなり、末端は渦巻状になっています。この末端部分に蜜があります。このため、花の正面から頭を突っ込んで蜜を吸えるのは、長い口をもったマルハナバチ類だけで、このときハチの背中が雄しべや雌しべにふれるのです。
花の後半部はじょうご状に細くなり、末端は渦巻状になっています。この末端部分に蜜があり、花の正面から蜜を吸えるのは、長い口をもったマルハナバチ類だけで、このときハチの背中が雄しべや雌しべにふれます。雄しべは互いにくっついて筒状になり、雌しべの上にかぶさっていますが、花粉を出した後、帽子のようにはずれ、雌しべがあらわれます。そこで、ハチが訪れることで、花粉が雌しべについて受粉します。

 第 8 問

秋に黄色い花を咲かせ、空き地や道ばた、河原などに多く見られます。花の時期は景色全体が黄色に染まって見えるほど、この植物が群生している場所もあります。
この植物は何でしょうか?

    ①  ブタクサ
    ②  キリンソウ
    ③  ハルジオン
    ④  セイタカアワダチソウ

  • 正解: セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ(キク科)は北アメリカ原産の多年草で、今では日本全国に広く分布し、空き地や河原などに群生しています。明治時代に日本に渡来しましたが、昭和30年代の後半から、全国に広がりました。現在では衰退の傾向が見られます。
よく似たカナダアキノキリンソウも同じような場所に生えます。これらは競争力が強く、根からcis-DMEという化学物質をだし、河原などに入ってくると他の植物を抑えて、その場所を独占してしまうこともあります。成長がはやく、また、刈られても再生する力が強いので、駆逐するのがむずかしい植物です。
セイタカアワダチソウはキク科のアキノキリンソウ属に分類されています。単にキリンソウと称する植物はベンケイソウ科の多年草です。

 第 9 問

黒澤明監督の映画で、三船敏郎が演じる素浪人の痛快時代劇の1シーンで、江戸のある藩邸から、この植物の花が小川を流れてくるのが襲撃決行の合図になりました。
この植物は何でしょうか?

    ①  モモ
    ②  サクラ
    ③  ツバキ
    ④  キク

  • 正解: ツバキ

この映画は『椿三十郎』です。映画は白黒ですが、赤と白のツバキを使って巧みに演出しています。小川に大量に流したツバキが襲撃の合図となりますが、捕えられた椿三十朗が、敵をだまして襲撃合図のツバキを流すシーンは、この映画を印象付けています。
後日談で、このシーンは、自転車が転倒して荷台に積んでいた真っ赤なリンゴが川いっぱいに流れた光景から、黒澤監督自身がヒントを得たとのことです。

 第 10 問

俳優ジェームズ・ディーンの初めての主演作である映画「エデンの東」において、冷凍したある作物を列車で運ぶ途中、列車が雪崩で通行止めに会い、列車内で氷が解けて腐ってしまった作物は次のうちどれでしょう。

    ①  キャベツ
    ②  レタス
    ③  キュウリ
    ④  トマト

  • 正解: レタス

レタスは、地中海沿岸部を原産とし、乾燥に強く、暑さに弱い作物です。中世には既にヨーロッパへ広まり、そこからアメリカへ移住した人々によって改良が進められました。 エデンの東は1955年に公開されたアメリカ東部のカリフォルニア州サリナスを舞台にした映画です。サリナスは、原作者スタインベックの故郷であり、カリフォルニア州の北部に位置する地中海性気候のため、レタス栽培が有名で「世界のサラダボウル」と呼ばれています。  

 第 11 問

古くからあるわらべ歌「ひらいた ひらいた 何の花がひらいた ○○○の花がひらいた ひらいたと思ったら いつのまにか すぼんだ」の歌詞の中に出てくる花は何の花でしょうか。

    ①  サクラ
    ②  レンゲソウ
    ③  ハス
    ④  フヨウ

  • 正解: ハス

この歌は、「ひらいたひらいた」という題で、輪遊びのときにうたう、わらべ歌です。歌詞に出てくる「れんげ」は、畑一面をピンク色に染めるマメ科のレンゲソウではなく、「蓮華」すなわちハスの花のことで、ひとつの花が開いたり閉じたりする様子をうたったものです。
ハスの花の寿命は4日で、開花初日は早朝に蕾が少し開くぐらいで、午前9時頃にはすぼみ、2日目は、早朝に開いて午前8時頃に満開になります。最も美しく、気品に富んだ姿ですが、それもつかの間、正午ごろには閉じてしまいます。3日目も早朝に満開になり、正午ごろには完全に閉じることなく、4日目の早朝に開いたまま、午後・花びらは落ちてしまいます。ハスは午前中に観賞する花ですが、朝は生活の上でも一日の始まりで、何かと忙しく、気が付いた時にはもうすぼんでいたということになりかねません。細かい観察に基づいたわらべ歌だと感心させられます。

 第 12 問

トレニアはアゼナ科(旧ゴマノハグサ科)の園芸植物で、初夏から秋にかけて花壇やプランターを彩ります。この植物にはあるおもしろい性質がありますが、それはどんなことでしょうか?

    ①  めしべにふれると柱頭が閉じる
    ②  熟した実にふれると勢いよく種子が飛ぶ
    ③  葉をちぎると黄色い汁が出る
    ④  根の先端がふくらんで小さなイモができる

  • 正解: めしべにふれると柱頭が閉じる

トレニア(ハナウリクサ)はインドシナ半島原産の園芸植物で、花壇やプランターの花として親しまれています。主に夏に紫色の花を横向きに咲かせることからナツスミレとも呼ばれますが、アゼナ科(旧ゴマノハグサ科)の植物です。花は初夏から秋まで長く咲き、ピンクや白の品種もあります。この花のめしべの先端部は、上下に開いたくちびるのような形をしており、ふれるとゆっくりと閉じます。虫が訪れて柱頭にふれると、それが刺激となって柱頭が閉じる仕組みになっているのです。これは傾震性と呼ぶ植物の運動によるもので、虫が運んできた花粉を封じ込めて脱落を防ぎ、自家受粉を防ぎ、また乾燥を防いで受精しやすくする働きがあるといわれます。ハエドクソウ科(旧ゴマノハグサ科)のミムラス(モンキーフラワー)、ノウゼンカズラ科のノウゼンカズラにも同様の仕組みがあります。

 第 13 問

「この木なんの木 気になる木」という名調子のCMソングとともに流れるある企業のCM映像です。
中南米原産のこの木は何でしょうか?

    ①  ジャカランタ
    ②  アメリカネムノキ(モンキーポッド)
    ③  カポック
    ④  アカシア

  • 正解: アメリカネムノキ(モンキーポッド)

この樹木はアメリカネムノキという中南米原産のマメ科植物です。英名のモンキーポッドもよく知られています。
CM映像の木はハワイのオアフ島モアナルア・ガーデンパーク内にあります。近年、開発計画に合わせ伐採される可能性がありましたが、CMを放映してきた企業では、新しい所有者と公園のサポート契約を結び、これを回避しました。企業イメージの浸透に大きな役割を果たした樹木が、伐採を免れたニュースは大きな話題になりました。
この樹木はアメリカネムノキという中南米原産のマメ科植物です。英名のモンキーポッドもよく知られています。
また、降雨前に葉を閉じる習性があるためレインツリーと呼ばれることもあります。
この樹木はアメリカネムノキという中南米原産のマメ科植物です。英名のモンキーポッドもよく知られています。
CM映像の木の樹齢は、平成19年度現在で、約130年、樹の高さは25m、幹回りは7mあるそうです。

 第 14 問

ひな祭りで飾られる菱もちは、緑、白、赤の3色です。緑は植物が生えてきた春の大地、白は雪、赤はある植物をあらわしています。この植物は次のうちどれでしょう。

    ①  ウメ
    ②  サクラ
    ③  モモ
    ④  チューリップ

  • 正解: モモ

ひな祭りは桃の節句ともいわれ、女の子の成長と幸せを祝う行事です。モモは古くから邪気を払うとされてきました。ひな人形と共に、菱もちや雛あられをお供えし神様に捧げ、ともに食べることで災いを払う、とも言われています。 菱もちの3色の赤はモモの花をあらわしていますが、地方によっては、緑と白の2色のものや黄色を加えた4色のものもあります。

 第 15 問

赤飯を詰めた箱にかけるのし紙にある植物が描かれています。この植物は、身近な生活習慣の中にとり入れられ、薬用の効果もみられます。
この植物は何でしょうか?

    ①  ナンテン
    ②  ヒヨドリジョウゴ
    ③  イイギリ
    ④  ピラカンサ

  • 正解: ナンテン

私たちの生活の中には自家製の食べ物を人に贈るとき、その食べ物にナンテンの葉を添える習慣があります。
メギ科ナンテン属の常緑低木のナンテンは、『難を転ずる』から縁起のよい木のひとつとして扱われています。しかしそれだけでなく、温かい赤飯やおはぎをすぐ容器に詰めて贈るとき、ナンテンの葉を添えてすぐふたをすると、葉に含まれるナンジニンが熱と水分で変化し、解毒作用のあるチアン水素がごくわずかですが発生し、食べ物の腐敗を防ぐ効果があるといわれています。

 第 16 問

漢名で接骨木と書き、材や葉を煎じて湿布すると骨折や打撲に効くとされている植物は次のうちどれでしょう。

    ①  キブシ
    ②  ヤマブシ
    ③  ニワトコ
    ④  レンギョウ

  • 正解: ニワトコ

ニワトコはレンプクソウ科で、山菜や薬用として使われてきました。北海道から九州に分布する落葉低木で、林縁に生えることから、密生して白い花を咲かせる春や、秋の赤い実が実る時期には目を引きます。 茎の中心部には太い髄があり、これを乾かして、顕微鏡で植物を観察するために薄い切片を切るときに使うピス(支持材)として使います。

 第 17 問

日本各地の海岸の砂地に生え、茎はつる状で、4月から10月まで黄色い小さい花を咲かせます。古くから食用として利用されました。
この植物は何でしょうか?

    ①  ハマダイコン
    ②  ハマボウフウ
    ③  ウワバミソウ
    ④  ツルナ

  • 正解: ツルナ

ツルナは、ハマミズナ科(旧ツルナ科)ツルナ属の多年草で、この科の植物としてはツルナ1種が日本に自生しています。日本全国の海岸の砂地に生え、食用として古くから親しまれてきました。つる状の茎で野菜として栽培されることから蔓菜(ツルナ)の名がつけられました。自生地にちなんで浜菜、浜蒿苣(ハマヂシャ)とも呼ばれます。なお、ハマヂシャのチシャとはキク科アキノノゲシ属の1種で、奈良時代から野菜として利用されてきました。江戸時代には多くの栽培品種に分かれ、レタスやサラダ菜もチシャの1種です。
ツルナの食べ方は、若くて柔らかい茎や葉を摘んで天ぷらにしたり、おひたしやあえ物、汁の実として利用します。淡泊ですが独特の風味があり、健胃剤としても有効といわれています。海外でも食用にされ、英語名では「ニュージーランドのホウレンソウ」と呼ばれます。

 第 18 問

平安京内裏五舎の一つ、昭陽舎の庭にこの木が植えられていました。天暦5(951)年に、ここで二番目の勅撰和歌集である『後撰和歌集』が撰修されました。
この植物は何でしょうか?

    ①  ナシ
    ②  サクラ
    ③  カリン
    ④  タチバナ

  • 正解: ナシ

昭陽舎は庭にナシの木が植えられていたので、別名梨壺といわれました。そのため、ここで『後撰和歌集』を撰修した源順、『枕草子』の著者清少納言の父の清原元輔ら5人の撰者を「梨壺の5人」といいます。平安京内裏五舎とは、内裏後宮の五つの殿舎で昭陽舎の他に淑景舎、飛香舎、凝花舎、襲芳舎があります。前三舎も庭に植えられた植物から、それぞれ桐壺、藤壺、梅壺の別名がありました。桐壺、藤壺などは『源氏物語』でご存じの方も多いと思います。
ナシは古く奈良時代以前より食用とされてきましたが、現在、私たちが口にするものはほんとんどが明治以後に改良されたものです。

 第 19 問

この植物の先祖は、インド東部で生まれたといわれています。インドから東南アジア、中国へ渡る間に様々な種類に進化してきました。この植物は次のうちどれでしょう。

    ①  リンゴ
    ②  ミカン
    ③  ジャガイモ
    ④  タマネギ

  • 正解: ミカン

ミカンの仲間の祖先は亜熱帯気候のインド東部で生まれました。東南アジアや中国へ渡り様々な種類に進化した後に、砂漠を超えて中近東に進み、地中海沿岸部に到達しました。  日本にはもともとタチバナがありましたが、奈良時代に中国からミカンの一種が伝わって、栽培されるようになりました。

 第 20 問

「酒林」は造り酒屋の軒先に、新酒の仕込みが終わったころ、つり下げられるものですが、最近は造り酒屋の看板的な意味合いで飾られることもあります。
これに使われる植物は何でしょうか?

    ①  ハイネズ
    ②  アカマツ
    ③  スギ
    ④  ビャクシン

  • 正解: スギ

酒を醸造する蔵元の軒先につり下げられる「酒林」は、別名「杉玉」とも呼ばれ、スギの枝葉で作られ、球状に加工成形されたものです。新酒の仕込みが終わったときに、緑色のスギの枝葉で作られ、軒先につり下げられます。時を経て、「杉玉」が茶色く変わったころ、ちょうど酒が熟成する時期であることを示すといわれています。「杉玉」が飾られるようになった由来は、はっきりしませんが、崇神天皇のとき、ある酒造りが大和国の三輪山の神杉の助けを借りて、一夜のうちに美酒を造ったという故事に関連しているようです。
杉材は加工しやすく、また、酒が染み出ない材質であることから、酒樽や酒桶、酒枡などに広く用いられます。また、スギの香りが酒の香りをより豊かにするなど、酒造りとスギには密接な関係があります。