公園文化ロゴ

練習問題

解説

 第 1 問

『枕草子』の中にある植物について記述があります。
「いみじうふさやかにつやめきたる、いと青う清げなるに、 おもひかけず 似るべきもあらぬ茎はいとあかく きらきらしく見えたるこそ、あやしけれどをかし」
濃緑色の葉と紅色の葉柄との対比が美しいとしているこの植物は何でしょうか。

    ①  ナンテン
    ②  ツバキ
    ③  ユズリハ
    ④  サンゴミズキ

  • 正解: ユズリハ

『枕草子』にはさまざまな木が登場します。
その中で「ユズハリ」のことを、「非常にふさふさとして艶っぽくとても青く美しい葉に思いがけなくて似ても似つかない茎が赤くきらきらしてみえるのは、不思議な気持ちがするが興味深い。」と書いています。
新葉の生長後に旧葉が落ちるので譲葉と命名されたそうです。
その様子から世代交代が順調に行くという意味が付加され、縁起物として正月飾りにも使われるようになりました。

 第 2 問

写真は、ある樹木の冬芽と葉痕(枝に残された葉の跡)を示しています。ビロードのような冬芽と、羊の顔のような葉痕を持つこの樹木は何でしょう。

    ①  ハリエンジュ
    ②  オオカメノキ
    ③  オニグルミ
    ④  キハダ

  • 正解: オニグルミ

冬芽には、寒さや乾燥から守るために、鱗(うろこ)状のもので覆われた鱗芽(りんが)と、鱗状のものがない(毛などでおおわれていることが多い)裸芽とがあります。写真のオニグルミは裸芽です。 葉痕は枝についていた葉(柄)が枯れて落ちた跡であり、目や鼻のように見えるものは、水分や養分の通り道の跡(維管束痕)なのです。葉痕には、問題のオニグルミのように、羊の顔のように見えるものや、ピエロの顔のようにみえるもの(キハダ)や、かわいい顔(オオカメノキ)や悪魔の顔(ハリエンジュ)のように見えるものあります。

 第 3 問

地中海地方に自生するアブラナ科の野菜の花で、この野菜は固まってつくつぼみと肥厚した花茎の部分を食用にします。
この植物は何でしょうか?

    ①  アブラナ
    ②  カリフラワー
    ③  ハクサイ
    ④  ブロッコリー

  • 正解: ブロッコリー

ブロッコリーはビタミン類や鉄分、カルシウム、カリウムなどを豊富に含む野菜として、家庭菜園でも人気の野菜です。祖先種に当たる植物は、キャベツ、ケール、メキャベツなどと共通で、ヨーロッパ西部や南部の海岸地帯に自生しています。
食用にするのは、肥厚した花茎とつぼみの塊(花蕾球)です。そのため収穫しないでそのまま育てると開花します。写真は花が咲き始めた状態で、やがて全体がアブラナ科特有の4弁の花におおわれます。カリフラワーも肥厚した花序を食用にする点では同じですが、ふつう黄白色をしています(最近は花蕾球が紫やオレンジになる品種もあります)。

 第 4 問

公園や庭園などによく植えられる樹勢の強い花木で、日当たりと排水のよい場所であれば育てやすい植物です。刈り込みにも強く、玉仕立てや低い生垣などに仕立てることができます。
この植物は何でしょうか?

    ①  ハナツクバネウツギ
    ②  オウバイ
    ③  レンギョウ
    ④  ユキヤナギ

  • 正解: ハナツクバネウツギ

ハナツクバネウツギはスイカズラ科ツクバネウツギ属の植物で、公園や庭園、街路樹の根じめ、垣根などに多く植えられ、花の少ない夏から晩秋まで白色や淡紅色などの花を房状に次々と咲かせる花期の長い花木です。中国原産のAbelia chinensisとAbelia unifloraとの交配で作られた園芸種で、日本に渡来したのは大正時代の中頃です。地ぎわから多くの直立した枝を伸ばして2mぐらいになり、暖地では常緑ですが、関東地方以北の寒い地方では半落葉性となります。樹勢の強い植物で日当たりと排水のよい場所であればよく育ちます。繁殖は挿し木が容易で株分けもできます。
アベリアという呼び名は、輸入されたときの属名Abeliaがそのまま使われるようになったものと考えられます。また、花が大きく美しいためハナゾノツクバネウツギともいいます。ツクバネウツギ属はアジアやメキシコに30種ほどが分布します。

 第 5 問

この植物は山菜として若い花芽を刻んでみそ汁に入れたり、みそとあえたり、てんぷらにしたりします。
この植物は何でしょうか?

    ①  モミジガサ(シドケ)
    ②  クサソテツ(コゴミ)
    ③  フキ
    ④  ヨモギ

  • 正解: フキ

フキは雄株・雌株がある雌雄異株植物で、雄花序は開花後、枯れてしまいますが、雌花序は茎が伸長して大きくなり、種子が風に散布されます。
全国的に、早春の風物詩として若い花芽であるフキノトウがめでられ、その芽は刻んでみそ汁の具とされたり、みそに混ぜこんでふきみそとして食されます。天ぷらとしても喜ばれます。また、葉柄はいためてキンピラ風にしたり、煮付けにされます。東北や北海道のものは大きくなり、アキタブキと呼ばれています。
高さ3m、葉柄の直径が10cmに及ぶものもあり、産地の足寄町螺湾(北海道)の名前を取ってラワンブキと呼ばれています。

 第 6 問

開花してから一日以内にしおれてしまう花を一日花といいます。次の中で、一日花でないものはどれでしょうか?

    ①  ニチニチソウ
    ②  ヨルガオ
    ③  マツバボタン
    ④  ヒョウタン

  • 正解: ニチニチソウ

一日花でないのはニチニチソウです。
ニチニチソウの名の由来は、夏の間、日々絶えることなく咲き続けることからきています。花の寿命は1日ではなく、数日咲き続けます。
他の選択肢、ヨルガオは、夏の夕方に咲き始め、夜間咲いて、朝になるとしおれてしまいます。マツバボタンは晴天に開花し、昼ごろにはしおれます。ヒョウタンは、初夏の夕方に咲き始めて朝にはしおれます。ちなみにかんぴょうの原料として利用されるユウガオは、ヒョウタンと同種の植物で、果実のくびれと苦味のないタイプのことです。

 第 7 問

色をあらわすときに用いられますが、果実で色をあらわしている植物はどれでしょうか?

    ①  フジ
    ②  スミレ
    ③  ダイダイ
    ④  ヤマブキ

  • 正解: ダイダイ

植物と色とを結びつけることは日本では古くから行われ、微妙な色合を表現しています。
花の色は最も明快でモモ、スミレ、バラ、ヤマブキ、フジ、サクラなどがあります。果実や種子ではダイダイをはじめクリ、ブドウ、コムギ、アズキなど熟した状態の色をあらわしています。古くは浅葱(薄い水色)、萌葱(鮮やかな緑)というようにネギなど植物の生長過程や部分の色を指す場合もあります。このほか染料として用いられる植物で、アイ(茎や葉)、ムラサキ(根)、スオウ(種子を含むサヤ)などは染められた色の色名となっています。ダイダイ(橙)はミカン科で、ナツミカンなどと同種とされ、冬に赤みがかった黄色い果実をつけます。この果実の色が色名となっています。正月の飾りに用いられたり、果実をしぼった汁は酢の代わりに使われます。

 第 8 問

この植物は山菜で、食用とするのは先が丸く巻き込んだ若芽の部分です。
この植物は何でしょうか?

    ①  ゼンマイ
    ②  クサソテツ
    ③  オオバギボウシ
    ④  ワラビ

  • 正解: ゼンマイ

シダ類ゼンマイ科の多年草であるゼンマイは、ゼンメ、デンマイ、ゼンメイ、ゼンゴとも呼ばれる山菜です。食用とされる若芽は、ぜんまい状に巻いて、白い綿毛におおわれます。独特の歯切れのよさとまろやかな風味は、山菜の王様いうにふさわしいものです。灰汁でゆでて水にさらし、手で何度ももみながら乾燥させた干しゼンマイは、昔から保存食、救荒食品として利用されてきました。
ゼンマイにはビタミンB1分解酵素であるアノイリナーゼが含まれているので、多食しないようにしましょう。若芽をおおう綿毛は、織り布として用いられます。この布をゼンマイ織といい、青森、秋田、山形などが産地です。

 第 9 問

苔庭では、コケ植物の魅力が最もよく発揮されまます。苔庭でよく使われているこのコケの種類は何でしょうか?

    ①  ゼニゴケ
    ②  ウメノキゴケ
    ③  コケモモ
    ④  スギゴケ

  • 正解: スギゴケ

南北・東西に長く伸びる日本の国土には、亜熱帯から亜寒帯までの多様な生育環境が広がっています。そのため、日本で知られているコケ植物は、蘚類・苔類・ツノゴケ類合わせて1600種以上になり、これは世界中でこれまで知られているもののおよそ10分の1にも達します。
最もよくコケ植物に接するのは寺院などに設けられた苔庭でしょう。使われている苔類は、どれも同じように見えますが、じつは多くの種類のコケが使われ、また、コケと石などを組み合わせておもしろい模様が描かれていることもあります。
苔庭にもっともよく使われているのが、ウマスギゴケ、ホソバオキナゴケ、ヒノキゴケの3種です。ウマスギゴケはスギゴケの中では最も大きくなる種類の一つで、直立した茎で厚く地面をおおいます。

 第 10 問

日本各地に分布するつる性植物で、晩春〜初夏によい香りの花を開きます。花は開花初期は白色でしだいに黄色に変化することにちなんで金銀花といわれています。
この植物は何でしょうか?

    ①  クチナシ
    ②  スイカズラ
    ③  ジャスミン
    ④  テイカカズラ

  • 正解: スイカズラ

スイカズラはスイカズラ科の半常緑性のつる性木本で、北海道南部以南の山野や道ばたに見られます。花は唇形で、晩春〜初夏に枝先の葉腋につき、初めは白色ですが、しだいに黄色へと変色します。花は良い香りがし、昼間より夜間に強く感じられます。
生薬では、花(通常つぼみ)を金銀花と称し解毒・解熱に、茎葉を忍冬と称し解熱・解毒・消炎・利尿を目的に使用されます。ただし毒性もあり、使用に際しては注意が必要です。

 第 11 問

明治から大正にかけて、武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎などの文学者たちが作った文学雑誌の題名になったことでしられる植物は何でしょうか?

    ①  石楠花(シャクナゲ)
    ②  馬酔木(アセビ)
    ③  白樺(シラカバ)
    ④  唐松(カラマツ)

  • 正解: 白樺(シラカバ)

シラカバはカバノキ科の落葉樹で、正式な和名はシラカンバです。北海道や本州中部以北の日当たりの良い高原や山地に分布します。材は民芸品や玩具の材料として用いたり、皮付きの丸太を柱に使用したりします。
「白樺派」は、1910(明治43)年4月に創刊された雑誌『白樺』に集まった、主に学習院出身の文学者グループのことを指します。主な作家に、武者小路実篤(1885〜1976年)、志賀直哉(1883〜1971年)、有島武郎(1878〜1923年)などがいます。
彼らは、生きていることの意味を見出すために芸術の意義がある、と主張し、よりすぐれた人格で生きるあり方をめざす、人格主義・理想主義的な考え方を追求して、大正時代の思想に大きな影響を与えました。

 第 12 問

この写真は、ケヤキの盆栽です。盆栽の樹形は、自然な草木の姿をヒントに分類されています。
この盆栽の樹形の名称は何というでしょうか?

    ①  寄せ植え
    ②  株立ち
    ③  直幹
    ④  懸崖

  • 正解: 寄せ植え

盆栽樹形の一つで、樹を2本以上、数本または数十本を一つの鉢、または石に植え込んで景色を創作するものです。石付き盆栽と同様に写実的なものだといえます。武蔵野の雑木林の面影、海岸の美しい松林、あるいは深山幽谷の森林、このような自然の風景を盆上に表現するのが寄せ植えです。

 第 13 問

この植物は地下茎の部分を食用としますが、勢いよく伸びるくちばし型の芽があるために「芽が出る」と、出世の縁起をかついで正月のおせち料理にも使われます。
この植物は何でしょうか?

    ①  ユリネ
    ②  ダイコン
    ③  クワイ
    ④  サツマイモ

  • 正解: クワイ

クワイは水生植物のオモダカ科の多年草で中国原産です。日本では水田に栽培され、秋に白い花をつけます。名前の由来は、鍬芋の略である、とするものや、葉と葉柄の形を農具の鍬に見たてたとするものなどさまざまです。甘く煮含めたり、薄く切ったものを油であげて慈姑せんべい(チップス)にします。でんぷん特有の甘さと同時に、ほろ苦さがあります。なお、中国料理では地下茎の先の塊茎が根菜料理によく利用され、缶詰としても輸出されていますが、これはカヤツリグサ科のオオクロクワイです。

 第 14 問

なお、ふつうは春にまく植物を暖地では秋にまくこともできますが、ここでは一般的な種まきの時期で、次の中で1つ秋に種子をまくものがあります。どれでしょうか?
    ①  サルビア
    ②  ニチニチソウ
    ③  ヒャクニチソウ
    ④  キンセンカ

  • 正解: キンセンカ

草花は栽培の便宜上、種子から育てる一年草、主として球根から育てる球根類、地下部が数年以上植えたままで育つ宿根草などに区分することができます。一年草の中には、主として春にまいてその年に花が咲く植物(春まき一年草)と、主として秋にまいて翌年に花を咲かせる植物(秋まき一年草)にわけられます。秋まき一年草は二年草といわれることもあります。
サルビア(シソ科)、ニチニチソウ(キョウチクトウ科)、ヒャクニチソウ(キク科)、ホウセンカ(ツリフネソウ科)などは春まきの一年草ですが、キンセンカ(キク科)は秋まきの一年草です。春まきとするか秋まきとするかは、冬を越える耐寒性があるかということや、開花が日の長さに影響を受けるか、などによって区分されます。夏や冬は一般的に種まきには適していません。ただし、沖縄県などの暖地ではヒマワリの種子を秋にまいて冬に咲かせるようなことも可能です。

 第 15 問

この植物は、山火事や森林の伐採などで明るい土地(裸地)ができると真っ先に侵入する陽樹で、パイオニアプラントともいわれます。
この植物は何でしょうか?

    ①  ムクロジ
    ②  センダン
    ③  カラスザンショウ
    ④  シンジュ

  • 正解: カラスザンショウ

裸地ができると真っ先に進出し、急速に大きくなる陽樹をパイオニアプラントと呼びます。本州の暖温帯域ではカラスザンショウのほかにアカマツ、アカメガシワ、ヌルデ、クサギ、イイギリなど、また、標高の高い場所ではシラカバやダケカンバなどが代表的な先駆植物です。
パイオニアプラントは一般に大量の種子を生産し、これが風に飛ばされたり鳥に運ばれたりして遠くまで散布されます。たまたま裸地に進出した種子は十分な光を浴びて急成長し、短い時間で成熟段階に達して、再び種子生産と散布を繰り返します。また、中には種子が長い間休眠状態で土壌中にとどまり、上層が開けるのを待つものも知られています。しかし、発芽や成長に十分な光が必要なので、親木の樹冠下の暗い環境では幼木が育ちません。また、一般に寿命が短いので、時間がたって親木が枯れるとその場所は陰樹にとって代わられます。このようにパイオニアプラントは裸地を渡りながら子孫を残す生活様式を持つといえるでしょう。

 第 16 問

「【 A 】は飛び 【 B 】は枯るる 世の中に 【 C 】ばかりこそつれなかりけれ」という菅原道真の歌があります。
各箇所に入る植物の組み合わせはどれでしょうか?

    ①  A.サクラ B.ウメ C.マツ 
    ②  A.マツ B.サクラ C.ウメ 
    ③  A.ウメ B.サクラ C.マツ 
    ④  A.サクラ B.マツ C.ウメ 

  • 正解: A.ウメ B.サクラ C.マツ 

学問の神様として知られている菅原道真(845〜903)は、藤原氏の権力確立の策略により、延喜元(901)年、太宰権帥に左遷されてしまいます。このとき道真は「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠じました。この歌を聞いて梅は道真のもとへ飛んでいきましたが、声をかけられなかった桜はくやしさの余り一夜にして枯れてしまったと伝えられています。この故事を源順は「梅は飛び桜は枯れぬ菅原や深くぞ頼む神の誓ひを」と詠み、これが転化して「梅は飛び桜は枯るる世の中に松ばかりこそつれなかりけり」となりました。これが飛梅の伝説です。松も道真を追って太宰府へ行くこととなるのですが、これが追松(=老松)伝説で、それを原拠として、謡曲『老松』などが創作されたと考えられています。この飛梅伝説を源順が詠んだ歌が転化したものが問題の歌で、『謡曲拾葉抄』に収められています。

 第 17 問

【 】に共通して当てはまる植物は何でしょうか?
【 】をかざしに関の晴着かな(芭蕉の弟子曽良の句)
【 】の垣根は夏の入り口(江戸時代の川柳)
【 】が咲いたぞ耳の穴を掘れ(江戸時代の川柳)

    ①  ウノハナ
    ②  アジサイ
    ③  カラタチ
    ④  コデマリ

  • 正解: ウノハナ

ウノハナが咲き出すとホトトギスが南方からやってきます。その鳴き声を聞きもらさないように耳掃除をしておこうというのです。江戸っ子はホトトギスの初音を聞き、初ガツオを食べないと自慢ができなかったからです。その季節を知るのがまずウノハナの開花でした。
標準的な和名はウツギですが、ウノハナも別名として通用しています。

 第 18 問

写真の植物は、春に花を咲かせるラン科の植物です。名前は花の色に由来してつけられたといわれています。
この植物名は何でしょうか?

    ①  エビネ
    ②  シラン
    ③  トキソウ
    ④  コクラン

  • 正解: シラン

シランは、ラン科シラン属、千葉県、群馬県以西の本州、四国、九州、南西諸島から台湾、中国に分布する多年草です。
和名は紫紅色の花色に由来しますが、白花のシロバナシランや白花で唇弁の縁だけが紅色のクチベニ(口紅)シラン、葉の縁が白のフクリンシランなども栽培されています。シランの球茎は砕くと粘りがあるので、七宝細工の接着剤として栽培されることもあります。球根(球茎)を乾燥したものは白及と呼ばれ、漢方薬で外傷薬として利用されています。また、中国では花を蘭茶として楽しむそうです。シランは野生種そのものが美しいので、品種改良されることなく、そのまま園芸的に利用されるようになった植物の一つです。ラン科の植物としては、寒さに強く強健でよく株が増殖するため、一般的には栽培している株から苗を増殖して利用・販売されています。

 第 19 問

冬に開花中のシクラメンの鉢植えを育てる場合、最適な水の与え方はどれでしょう?

    ①  土の表面が乾いてきたら、日中に、鉢の底穴から水があふれるくらいたっぷり与える。
    ②  1週間に1回、決まった時間に決まった量を規則正しく与える。
    ③  土の表面が乾いてきたら、夕方に、鉢の底穴から水があふれるくらいたっぷりと与える。
    ④  毎朝1回、土の表面が湿る程度の水を与える。

  • 正解: 土の表面が乾いてきたら、日中に、鉢の底穴から水があふれるくらいたっぷり与える。

シクラメンは過湿な土壌環境を嫌いますが、開花中は適度な水分補給が必要です。土の表面に触れて乾いているのを確かめてから、暖かい日中に、たっぷり与えるのが基本です。
鉢の大きさや植物の状態によって土の乾く速さは異なるので、その時々の植物や土の状態を確認してから水やりすることが大切です。土の表面だけぬれるような与え方では、水が土中に染みこまず、根から水分を十分吸収することができません。鉢底からあふれ出るくらいたっぷりと与えることで、土中の空気を追い出して酸素を供給するのに役立ち、根の健康を保つ効果もあります。また、夕方与えると、夜間の冷え込みで凍ったりして、根が傷むことがあります。早朝や夕方、夜間の水やりは避けるようにしましょう。

 第 20 問

この植物は暖地の海岸近くに生育する常緑樹です。乾燥や大気汚染に強いことから街路などにもよく植栽されています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ハマナス
    ②  ネズミモチ
    ③  シャリンバイ
    ④  ピラカンサ

  • 正解: シャリンバイ

シャリンバイは漢字で書くと「車輪梅」です。葉が枝の先端部に集まってつき、一見すると輪生しているようで車輪を思わせ、花がウメに似ているところに由来します。高さ1?4mのバラ科の常緑低木です。葉は革質で光沢があり、また、葉柄があり互生します。4?6月ごろ、枝先に円錐花序をつくり、直径1?2cmの5弁花をつけます。ナシの花に似ています。果実は10?12月ごろに熟し、球形で径1cm、黒紫色で表面に少し白い粉をふきます。
海岸に自生していますが、庭木として観賞され、また、乾燥や大気汚染にも強いことから道路の分離帯などにも植栽されています。樹皮や根はタンニンを多く含み、奄美大島では大島紬の褐色の染料として使われています。