公園文化ロゴ

練習問題

解説

 第 1 問

植物は、見た目には似ている植物どうしの組み合わせですが、中に異なる科に属する植物の組み合わせがあります。
異なる科に属する組み合わせはどれでしょうか?
    ①  アジサイ − オオデマリ
    ②  サクラ − ウメ
    ③  ユキヤナギ − コデマリ
    ④  エゴノキ − ハクウンボク

  • 正解: アジサイ − オオデマリ

アジサイはアジサイ科、オオデマリはレンプクソウ科(旧スイカズラ科)の植物です。サクラとウメはともにバラ科、ユキヤナギとコデマリもバラ科、エゴノキとハクウンボクはエゴノキ科の植物です。アジサイはガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変わったもので、高さ1.5m程度になる落葉低木です。花は6〜7月ごろに咲きます。葉は対生、長さ10〜15cm程度の広卵形、先はとがり、縁には鋸歯があります。オオデマリはヤブデマリの両性花がすべて装飾花に変わったものです。花は4〜5月ごろに咲きます。高さ1〜3m程度になる落葉低木です。葉は対生、長さ5〜15cm程度の卵形、先はとがり、縁には鈍い鋸歯があります。
アジサイ、オオデマリとも同じような装飾花をつけ、よく似ていますが、アジサイの装飾花はガクが花冠状に変形発達したものであり、オオデマリの装飾花は花冠が発達したものである点でアジサイとは異なっています。



 第 2 問

この実は内部にかたい殻につつまれた黄緑色の部分があり、中国料理では炒め物やデザートに、日本では煎ったり茶碗蒸しの具にして食べます。
この植物は何でしょうか?

    ①  ハイマツ
    ②  ナツメ
    ③  イチョウ
    ④  ナツメヤシ

  • 正解: イチョウ

裸子植物イチョウは中国原産の落葉樹で、街路樹としてもよく植えられていますが、中国や日本では神聖な木とされ、仏教寺院や神社の境内でよくみかけます。
この仲間は数億年前の地層から化石として出土することから、ダーウインはこの植物を「生きた化石」と呼びました。実は成熟すると果実のように見えますが、胚珠をつつむ子房がなく、被子植物の種子に相当します。この種子の内乳と胚の部分を食用にします。柔らかい外種皮の部分は収穫すると強烈な腐臭を発しますので、泥に埋めるなどして取り除きます。通常は外種皮を除いたクリーム色の殻の状態で銀杏として売られており、この殻を割って内乳を取り出し、加熱して使います。

 第 3 問

日本人にとって、米は欠かせない食べ物です。
次の記述の中で、間違っているものはどれでしょうか?

    ①  日本人1人が1年間に食べる量は平成25年度現在、約57kgである
    ②  米一俵の重さは、約100kg
    ③  「稲は捨てるとこなし」といわれるほど、様々な用途に活用される
    ④  長岡藩には、教育の大切さをといた「米百俵」という故事がある

  • 正解: 米一俵の重さは、約100kg

かつては米は俵に詰めて運ばれました。この米1俵の重さは、約60kgです。日本人1人あたりの米の年間平均消費量は、ピークであった昭和37年の118.3kgに対し、平成19年には61.4kg、平成25年には56.9kgに減少しています。
稲は刈りとられたあと、米、糠、籾殻、藁などに分解され、衣・食・住のすべてに活用されました。藁は屋根や壁などの建築資材や畳床として使われるほか、田の堆肥や牛の飼料としてあたえられ、残った藁は湿気で腐らないように工夫した積み方で保存され、必要に応じて藁細工に加工しました。籾殻も保温材などに、糠は糠漬けや飼料のほか、石鹸の代用にされました。
「米百俵」の故事は小泉首相の所信表明演説で有名になりました。明治のはじめ、戊辰戦争で敗れた長岡藩の窮状を知った支藩の三根山藩から、見舞いとして百俵の米が贈られてきましたが、喜ぶ藩士を前にして藩の大参事小林虎三郎はこの百俵の米を藩士に分配せずに売却し、その代金を国漢学校建設の資金に注ぎ込みました。後年、ここから新生日本を背負う多くの人物が輩出しました。

 第 4 問

この植物は、落葉樹林の林床や林縁部に生え、芽生えてから6〜8年かけてようやく花が咲きますが、種子をつけた後に枯れてしまうという不思議な生活環を持っています。
この植物は何でしょうか?

    ①  クロユリ
    ②  ウバユリ
    ③  クルマユリ
    ④  チゴユリ

  • 正解: ウバユリ



ウバユリやオオウバユリは、かつてユリ属に含まれていたこともありますが、現在ではウバユリ属として分けられています。ユリ属の植物の葉脈が平行脈なのに対して、ウバユリ属の植物では網状脈になる特徴があります。ウバユリは日本全国に自生しますが、本州中北部の日本海側から東北、北海道にかけては、より大型の変種であるオオウバユリが分布しています。
ウバユリは地中に球根(鱗茎)をつくりますが、種子から発生した小さな株は、少しずつ球根を太らせながら成長し、6〜8年くらいになると根生葉の間から太い花茎を伸ばして、ラッパ型のりっぱな花をたくさん咲かせます。そうしてたくさんの種子をつくってあたりに飛散させると、その株は完全に枯れてしまうという変わった生活環を持っているのです。ただし、枯れた株のまわりには、すでに分球した小さな球根(娘鱗茎)が発生していることが多く、種子からよりも早く開花することができるのです。

 第 5 問

ケヤキは、通りや公園によく植えられている、なじみ深い木の一つです。ケヤキについて正しく説明したものはどれでしょうか?

    ①  雌雄異株で、雌株と雄株がある
    ②  実は小枝とともに落下する
    ③  昔はよく一里塚に植えられた
    ④  花にはハチが訪れて花粉を運ぶ

  • 正解: 実は小枝とともに落下する

ケヤキはニレ科の落葉樹で、ほうきを逆さに立てたような樹形が特徴です。都市の街路樹にもよく用いられます。秋が深まって、木枯らしが吹くと、茶色に変わったケヤキの葉が一斉に舞い散ります。このときに気をつけて探すと、ケヤキの落ち葉に交じって、長さ10cm内外の小枝も地面に落ちています。この小枝の葉はほかの葉に比べて小ぶりで、しかも葉の付け根に直径5mmほどの茶色い粒のようなものが一つずつくっついています。この粒がケヤキの実です。
落ち葉に交じって、長さ10cm内外の小枝も地面に落ちています。この小枝の葉はほかの葉に比べて小ぶりで、葉の付け根に直径5mmほどの茶色い粒のようなものが一つずつくっついています。この粒がケヤキの実です。ケヤキの実は、それ自体には風に舞うような仕掛けがありませんが、実がついた小枝は、強い風が吹いても葉がばらばらに散らず、きまって枝ごと幹を離れ、枯れた葉が翼の代わりとなって、くるくる回転しながらゆっくり落下します。同じニレ科のアキニレやハルニレの実はそれ自体に翼があって風に飛ばされます。しかし、ケヤキは枯れ葉を翼代わりに、風に種子を運ばせます。

 第 6 問

ヨハン・セバスチャン・バッハは、ライプツィヒで、当時大流行していた飲み物を出す店で、よく学生たちと一緒に合奏を楽しんでいました。バッハの曲には、この飲み物のタイトルで親しまれているものもありますが、何でしょうか?
    ①  ココヤシ
    ②  レモン
    ③  コーヒーノキ
    ④  チャ

  • 正解: コーヒーノキ

コーヒーノキはアカネ科コーヒーノキ属Coffeaのうち、飲料となるコーヒーをとる数種の木本の総称で、特にアラビアコーヒーが有名です。アラビアコーヒーにはいくつかの栽培品種があり、ブルー・マウンテンもその一つです。コーヒーの果実は楕円形で赤色から黒紫色に熟します。その中の種子がいわゆるコーヒー豆です。
コーヒーを飲む習慣は、17世紀末にトルコからヨーロッパに伝わり、ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685〜1750)の時代のライプツィヒでは、コーヒーを飲むことが大流行していたようです。バッハは、コーヒー好きの主人、ツィンマーマンが経営するコーヒー店で、ライプツィヒ大学の学生たちを主体とするコレギウム・ムジクムのメンバーとともに、たびたび合奏を披露しました。「コーヒー・カンタータ」の通称で呼ばれたのは、「そっと黙って、おしゃべりめさるな」BWV211で、おそらくこのコーヒー店で演奏されたものと考えられています。歌詞はピカンダーの作で、コーヒーの流行を風刺するかのように、コーヒー好きの娘と、あの手この手でやめさせようとする父親とのユーモラスな会話がくりひろげられます。

 第 7 問

この植物の種子は食用や食用油の原料として利用され、色には黒や白などがあり、茶人の千利休が好んで料理に用いたので、これを使った料理は利久煮や利久焼と呼ばれています。
この植物は何でしょうか?
    ①  サンショウ
    ②  クルミ
    ③  ゴマ
    ④  ユズ

  • 正解: ゴマ

ゴマは、中央アフリカを原産とするゴマ科の1年草です。
果実は縦溝のある円柱状で、内部は4室に分かれており、その中に食用となる偏平な種子を多数含みます。種子は色により白ゴマ、黒ゴマなどに分けられます。ゴマ種子の主成分は50%以上を占める脂質であり、抽出されたゴマ油は、食用、髪油、灯火などに利用されています。 ゴマ種子は、タンパク質、カルシウムや鉄、ビタミンB1やB2を多く含んでいます。外皮がかたいのでゴマ種子は粒のままでは消化吸収が悪いため、煎ってから刻んだり、すりつぶして使われます。種子をすりつぶすと組織から脂質が浸出して、ゴマはペースト状になります。ねっとりした食感と香気を有するペーストは、タレ、あえごろもなどに利用され、料理の風味を豊かにします。
ゴマには微量成分としてセサミン、セサモリンというリグナン類が多く含まれています。セサモリンはセサミノールに変化し、優れた抗酸化性を示し、不飽和脂肪酸が多いゴマ油の安定性を保つのに役立っています。また、セサミンには肝機能増強効果などの生理活性機能が見出され、ゴマリグナン類への関心が高まっています。
安土桃山時代の茶人である千利休(1522年〜91年)が料理にゴマ種子をよく用いたところから、ゴマ種子を用いた料理に「りきゅう」という名が付いたといわれています。休の字を忌避したため、久の字を当て、利久焼き、利久揚げと表されました。

 第 8 問

日当たりのよい湿った草地に生え、4〜5月に黄色い小さな花が咲き、その後、赤い小さな実をつけます。毒のありそうな名前がついていますが無毒です。
この植物は何でしょうか?

    ①  オニゲシ
    ②  オトギリソウ
    ③  ドクダミ
    ④  ヘビイチゴ

  • 正解: ヘビイチゴ

ヘビイチゴは、日本各地の水田の畦や畑、人家の周りの空き地などで、4〜5月に黄色い花をつけ、6月には直径1cmくらいの球形で赤い果実をつけます。オランダイチゴと同様に赤くて丸い集合果をつくり、ふくらんだ花床(花托)の表面についているのが本当の果実です。この集合果は無毒ですが、海綿質で味がなくおいしいとはいえません。和名のヘビイチゴは“ヘビのいるところに生えるイチゴ”もしくは、“ランナーをヘビのように伸ばして地表を這い回るイチゴ”という意味だといわれます。
ヘビイチゴと同じ、黄花のヘビイチゴ属にヤブヘビイチゴがあります。こちらはヘビイチゴに比べ大型で、葉は緑色から暗緑色でやや厚いのが特徴です。果実もヘビイチゴより大きく、直径2cmくらいの真紅色です。痩果も真紅色で表面にしわがなくなめらかでおいしそうに見えますが、この実も無味です。山地に生えるシロバナノヘビイチゴは、名の通り白い花を咲かせ、黄花のヘビイチゴ属ではなく白花のオランダイチゴ属で、赤く熟した果実はおいしく食べられます。

 第 9 問

クロマツについて、正しく記述しているものはどれでしょうか?

    ①  雌花と雄花が違う木につく
    ②  花粉は、昆虫によって雌花まで運ばれる
    ③  春に開花して受粉した雌花は、翌年の秋に成熟して、種子を散らす
    ④  常緑樹だが、葉は毎年入れ替わる

  • 正解: 春に開花して受粉した雌花は、翌年の秋に成熟して、種子を散らす

クロマツは、雌花と雄花が同じ木につく雌雄同株です。新しい枝の下の方に雄花が多数付き、4〜5月ごろ、大量の花粉を出します。雌花は、新しい枝の先端に1〜3個程つきます。花粉は、風によって雄花から雌花に運ばれ、受粉します。受粉してもすぐには受精せず、翌年の春に受精し、秋に成熟をしていわゆる松ぼっくりになり、種子を飛ばします。マツの仲間の葉の寿命は、ほぼ2〜3年です。輪生している側枝の段数を数えるとその枝の年齢がわかります。

 第 10 問

この植物は、わが国の海岸に見られる多肉植物で、5〜7月に黄色の花を咲かせます。乾燥や潮風に耐える性質があり、近年は屋上緑化用植物としても導入されています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ハマボッス
    ②  ハマヒルガオ
    ③  タイトゴメ
    ④  イソギク

  • 正解: タイトゴメ

タイトゴメは、ベンケイソウ科の多肉植物で、関東地方以西の本州・四国・九州・奄美大島、朝鮮半島に分布する多年草です。海岸の岩上やすき間などに根を下ろし、乾燥や潮風にもよく耐えて生育します。
葉は厚みがあり、多肉質で米粒状です。また、葉は密に重なり合ってついています。やや赤みを帯びた群落の姿が、「大唐米」と呼ばれた赤い米の粒に似ていることからこのような和名がついたといわれています。葉の色は、日当たりの良い場所や冬季には赤く染まりますが、通常は緑色です。花は高さ5〜10cm程度の茎の上部に密生してつきます。背が低くカーペット状に生育することや耐乾性を有することから、近年、屋上緑化用の植物として活用されています。

 第 11 問

これは、ある植物の葉で餅を包んでいるものです。
この植物は何でしょうか?

    ①  アカメガシワ
    ②  サルトリイバラ
    ③  マルバニッケイ
    ④  カシワ

  • 正解: サルトリイバラ

植物の葉は、食物との関係が深く食材や装飾、器の代りなどいろいろな利用がされています。なかでも食物を葉に盛りつけ、あるいは包むことは古くからおこなわれていました。利用される葉の形は、楕円形から円形の幅の広い葉です。その地方で手に入れやすい葉で香りの良いものが多く使われています。中国地方では、古くからサルトリイバラで餅を包んでいました。餡をくるんだ円形のしんこ餅を、この葉で上下から挟むように包みます。「かしわ」は、「炊葉」から由来したとされ、かしわ餅のように包んで蒸す調理に使う葉の総称です。特に多く用いられた葉がブナ科のカシワでした。
サルトリイバラの名前は、サイカチ、ジャケツイバラの別名としても使われることがありますが、サイカチやジャケツイバラの葉で、食物を包むことはしません。強い刺にサルが絡むことや捕らえるのに都合がよいと考えられたことがその由来です。

 第 12 問

『万葉集』など古くから日本の文学に登場し、その色素の特徴などから移ろいやすいものの代表として扱われています。また、染物などの下絵を描くのにも使われてきました。
この植物は何でしょうか?

    ①  ムラサキ
    ②  アイ
    ③  ツユクサ
    ④  アカネ

  • 正解: ツユクサ

ツユクサとカキツバタは万葉集以降の文学にしばしば登場し、ともに衣にすりつけて染色した風習がうたわれています。とくにツユクサは『万葉集』では「ツキクサ」と呼ばれ花の命の短さや色が消えやすいことが、人生のはかなさや心の移りやすさにたとえられています。
他の選択肢、ムラサキ、アイ、アカネは古くから植物性の色素として織物などの染色に使われてきました。これらの色素は比較的安定で、移ろいやすいものとしては扱われていません。ツユクサの花びらの絞り汁を和紙にしみ込ませた青花紙は染物の下絵を描くのに使われています。ツユクサの花の澄んだ深い青色はコメリニンという色素に由来します。コメリニンはマグネシウム原子2個を2種類のアントシアニン各6分子(合計12分子)が囲み複雑な立体配置をしている超分子構造をもっていることが明らかになっています。

 第 13 問

日本で市販されて食用にされるタケノコは主にモウソウチクです。「雨後の筍(たけのこ)」ということわざがあるように、春、雨の後、1日に1m以上伸びたという記録があります。このようにタケノコが伸びるのは次のどのような理由と考えられるでしょうか。下記から番号を選んで答えて下さい。
    ①  タケの仲間は伸びるための特別な物質を持っているため
    ②  タケノコの先端での細胞分裂が他の植物よりいちじるしいため
    ③  節の近くの部分の細胞が縦に伸びるため
    ④  竹は地下茎が発達してその先端が分化しやすいため

  • 正解: 節の近くの部分の細胞が縦に伸びるため

タケの仲間は、地中でつくられて、その先端が土の中で気温や水分が良い状態となると節の下の部分の生長帯といわれる部分の細胞が縦方向に伸長して伸びます。細胞分裂だけではこのような速さにならないと考えられます。オーキシンなどのホルモンが関係していると思われています。

 第 14 問

この植物は、北海道から九州までの日本の広い範囲に分布している落葉高木で、日本の渓谷林を構成する主要な樹木です。
京都の葵祭では、フタバアオイと共に、飾りやお供えに用いられます。
この植物を下記の中から一つ選び、番号で答えて下さい。

    ①  カツラ
    ②  ケヤキ
    ③  トチノキ
    ④  シオジ

  • 正解: カツラ

京都の代表的な祭りの葵祭は、京都市の下鴨神社、上賀茂神社で、5月15日に行われる祭りで、この祭りには、フタバアオイと共に、カツラの若葉をお供えや飾りに使われます。
カツラは北海道から九州までの渓谷林を構成する落葉高木で、日本各地に天然記念物に指定されたり、神木としてあがめられている巨樹もあります。
和名の由来は「香出(かづ)」で、いい香りがするという意味ではないかと言われています。日本では「桂」の字があてられていますが、中国では桂はモクセイのたぐいをさします。
木材は軽くて柔らかく、そのため加工がしやすく、家具、彫刻等として利用されます。

 第 15 問

この花はよく知っている果物のものです。つる性のこの植物はなんでしょう。

    ①  ブドウ
    ②  アケビ
    ③  キウイフルーツ
    ④  メロン

  • 正解: キウイフルーツ

中国原産のキウイフルーツは、20世紀の初めにニュージーランドに移入され、その後の品種改良によって現在のような大きさで市場に出回るようになったとされています。ニュージーランドの飛べない鳥「キウイ」になぞらえた名前は有名ですが、もとはアジアの植物でした。 マタタビ科の植物で、「シナサルナシ」という和名もあります。雌雄異株で、問題の写真は雌花です。受粉のためには雄株を植えますが、品種が異なっていても受粉するため、数株の雌株に対し、雄株は1本あれば良く、雄花を見る機会は多くないようです。

 第 16 問

バナナは世界で年間1億6千トン以上も生産されていて(2015年現在)、日本では熱帯果物の中でも最もよくたべられています。しかし、東南アジアの二次林に多い野生バナナはよく熟していてもある理由で食べられません。どんな理由で食べられないのでしょうか。正しい番号を下から選びなさい。
    ①  苦すぎる。
    ②  酸味が強すぎする
    ③  種子が多すぎる
    ④  すじ(繊維質)が多すぎる

  • 正解: 種子が多すぎる

東南アジアでは、山や丘を切り開いた直後に、野生バナナが生え始め、二次林を作っている場所が方々で見られます。そのバナナにも、実が付きます。しかし、熟しても種子が多すぎて通常は食用にされません。
そんな中から、人は長い年月をかけてタネの出来ない三倍体品種を選び出して食用にしてきました。
バナナの仲間には日本で芭蕉(バショウ)が知られています。しかし、実はまれにしか着かず、もっぱら暖地で観賞用に栽培されているだけです。時に成熟することのある実は、種子まみれですが甘みがあって食べられないことはありません。バショウに対してバナナのことを実バショウと呼ぶことがあります。
沖縄では芭蕉布をつくるためのイトバショウが栽培されています。さらに、フィリピンではバナナの仲間のマニラ麻(Musa Ttextilis)が栽培され、船舶用ロープ等が作られます。

 第 17 問

「【   】はみな 枝垂れて 南無観世音」
これは、漂泊の俳人といわれた種田山頭火の句です。生涯の大半を放浪に明け暮れていた山頭火が、熊本県の山中で堂守として晴耕雨読の静かな生活をしていた一時期に詠んだ句です。第一句集『鉢の子』の冒頭に掲げられているこの句の【  】に入るのは、下記の4つの中のどの植物でしょうか。
    ①  ヤナギ
    ②  タケ
    ③  マツ
    ④  ウメ

  • 正解: マツ

根っからの放浪者である種田山頭火(1882〜1940)は、1924年(大正13年)に出家して翌3月熊本県にある味取の観音堂の堂守となります。漂泊、乞食の日々から一転して晴耕雨読の穏やかな暮らしの中で、中断していた句作も再開しました。味取観音堂での暮らしの中で最初に詠まれたのが「マツはみな 枝垂れて 南無観世音」という句でした。村人や子供たちとの交流、托鉢や勤行、朝夕の鐘つきなどで過ぎてゆく穏やかな日々の中で生まれた1句です。

 第 18 問

この写真の葉は、火で炙ると黒い輪が浮び上がり、尖ったものでこすると黒い線が浮き上がります。そのため占いに用いられたり、葉書の語源になった植物と言われたりします。東海地方以西に分布し、寺社などに栽植され、その特徴から郵便局のシンボルツリーにもなっています。
この植物名を下記の中から選び、番号で答えてください。

    ①  トウネズミモチ
    ②  タラヨウ
    ③  サンゴジュ
    ④  クロガネモチ

  • 正解: タラヨウ

 正解は、「葉書の木」ともいわれるタラヨウです。
葉面を火で炙ると黒い環ができる現象を死環と言います。熱による細胞破壊で活性化された酸化酵素が、細胞内の色素源を酸化し発色すると考えられます。傷ついて文字が浮かび上がるのも同様の反応と考えられますが、死環が出る植物すべてで葉に文字が書けるわけでもありません。
紙のない時代に仏教の経典を書いた貝多羅樹(バイタラジュ=オオギヤシ)の葉になぞらえて多羅葉と呼ばれています。樹皮には、とりもち成分を含み、青黐(あおもち)といわれる「鳥もち」が作られ、材は緻密で狂いが少なく、ろくろ細工に適し、葉は茶の代用となります。
選択肢の植物すべてに死環がでますが、はっきり文字の書けるのはタラヨウと、クロガネモチで、郵便局のシンボルツリーは、タラヨウです。

 第 19 問

食虫植物は、線虫や珪藻などを含む虫を捕えて、自分の栄養分にして生育していく植物をさします。下の4つの中に、食虫植物について、正しくない説明が一つ含まれています。それはどれでしょうか。番号で答えて下さい。

    ①  ねばねばした粘液を葉から出して、虫をくっつけて捕える(トリモチ型)
    ②  葉の変化した大きな袋に虫をおびき寄せ、袋に落として溺れさせる(落とし穴型)
    ③  近くに寄ってきた小さな虫を吸い込む(掃除機型)
    ④  近づいてきた虫に葉の先を伸ばして行って絡め捕る(捕り縄型)

  • 正解: 近づいてきた虫に葉の先を伸ばして行って絡め捕る(捕り縄型)

モウセンゴケ類は葉の粘毛からかすかに香りを持つ粘液を分泌しています。虫はその香りに誘われて近づき、足や体を粘液に絡めてしまいます。虫が動けば動くほど、葉がゆっくり虫を巻き込んでいき、虫はやがて動けなくなって死んでしまいます。その死骸をプロテアーゼなどの消化酵素で分解して養分としています。
ウツボカズラは、葉の先端が補虫袋になっています。袋の蓋の裏に虫が止まると、滑ってなかに落ちてしまいます。中の液体はほとんどが雨水ですが、消化酵素を含んだ液を持ったものも有ります。写真のネペンテス・ラジャにはネズミが溺れることもあるそうです。
ミミカキグサやタヌキモなどの捕虫嚢はとても精巧な作りになっていて、袋の入り口の蓋のようなものが、ミジンコや珪藻などに触れると、蓋が空いて圧力の低くなっている袋の中に虫を吸い込んでしまいます。中に虫の入った捕虫嚢は黒ずんでいます。

 第 20 問

5〜6月に黒紫色に熟したクワの実は、甘くおいしく、鳥の好物です。さて、このクワは、鳥に食べられた後、糞に交じって種子が排出され、発芽しますが、発芽時期はいつでしょうか?
    ①  5月
    ②  8月
    ③  11月
    ④  2月

  • 正解: 8月

クワの種子の発芽適温は 28〜32℃であるため、8月の発芽となります。また、光発芽種子で、光と温度両方がそろわないと発芽しません。更に、種子が乾燥すると発芽しないため、実生で生えて大きく育っているクワは様々な条件をクリアして成長した運の良い木だと言えそうです。 しかし、クワの種子は小さく、採取しにくいこと、挿し木で簡単に増えること、雌雄異株であることから、雌株、雄株お好みの株を挿し木することをお勧めいたします。