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練習問題

解説

 第 1 問

季節の折り目となる日を節句といいます。陰暦9月9日の重陽の節句を祝う生け花の花材として、欠かせない植物は何でしょうか?

    ①  キキョウ
    ②  ハス
    ③  ヤマブキ
    ④  キク

  • 正解: キク

キクは広義にはキク科キク属の植物の総称ですが、狭義には主として観賞用として広く栽培されているキク科の多年草を指します。
古くから栽培され、多くの園芸品種が作りだされており、花の大きさや咲き方で大菊、中菊、小菊に分類され、さらにそれぞれが細分化されています。9月9日の重陽の節句を祝うのにキクは欠かせません。
日本には奈良時代の初期に中国から渡来したとされ、平安時代の初期から京都で栽培されていました。貴族社会では不老長寿の薬として、重陽の節句にはキクの花を酒に浮かせて飲み、キクの漢詩や和歌をつくりました。
代表的な節句として五節句があり、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)の年5度の節句を総称していいます。この重陽の節句を祝うのにはキクが欠かせません。

 第 2 問

ふつう熱帯から亜熱帯に生育しますが、この種は寒さに強いことが知られています。
この植物は何でしょうか? 写真は芽立ちの様子です。

    ①  ソテツ
    ②  デイゴ
    ③  カンナ
    ④  シュロ

  • 正解: シュロ

シュロは、単子葉植物のヤシ科に属します。世界に約2000種あるといわれるヤシの仲間は、温暖な地域に生育しますが、シュロはその中でも耐寒性が強く、栽培下では、-15℃以下にも耐えることが分かっており、イギリスのような寒いところでも屋外で育てることができます。
原産は中国だとされていますが、九州南部に自生があるとする説もあります。国内では分布が北進しているといわれ、温暖化の影響かもしれないといわれています。関東地方では、都市部の森林で増加していることが分かっています。
近似種のトウジュロはシュロに比べて樹高・葉面が小さく、シュロの葉の先端が下垂するのに対し、トウジュロの葉の先端は折れ曲がりません。
ヤシ科植物は、中生代(恐竜時代)の終わりごろには出現しており、そのころから暖かい気候のもとで生育していたようです。

 第 3 問

強い直射日光やコンクリートの照り返しで、植物が暑さ負けしてしまうことがあり、それをやわらげるための方法がありますが、次のうち間違っているのはどれでしょうか?

    ①  よしずなどを立てかけて、植物に西日が当たらないようにする
    ②  むき出しの鉢土の表面には、バークや腐葉土を敷きつめる
    ③  いちばん暑い昼前後に水やりをして、土の温度を下げる
    ④  鉢やプランターの下にすのこを敷いて、照り返しを防ぐ

  • 正解: いちばん暑い昼前後に水やりをして、土の温度を下げる

日当たりのよい真夏のベランダなどは、直射光とコンクリートの照り返しで、驚くほど高温になります。比較的暑さに強い草花でも、しおれてしまったり、元気をなくしたりすることがしばしばです。 夏の水やりは、朝か夕方に行うのが基本です。暑い日中に与えると、水温と植物体の温度差や水が瞬間的に温まったりその後高温で蒸れ、根や葉を傷め、悪い結果を招きます。
植物は、特に午前中の光の波長を好むといわれているので、午後の強い西日を遮るだけでも、暑さの影響を抑えるためには有効です。西側の手すりにすだれを下げたり、よしずを立てかけるなどの工夫をするとよいでしょう。すだれやよしずを使えば、直射をさえぎりつつ、通風を確保することができます。コンクリートの床面は、すのこを敷くことによって照り返しの熱をやわらげられます。また、土の表面に腐葉土等を敷きつめておくと、直射光による蒸発をやわらげるだけでなく、水やり時に土をはね上げることによって発生する病気を防ぐ効果もあります。

 第 4 問

写真は、イギリスにあるウィズレー王立園芸植物園のバラ園で、センチュウの駆除のため、バラを植える前にある草花を栽培しています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ジョチュウギク
    ②  マリーゴールド
    ③  ハブソウ
    ④  エビスグサ

  • 正解: マリーゴールド

作物の栽培を続けると、土壌中にセンチュウ(ネマトーダ)がふえることがあり、根コブや根腐れなどの症状が多発し、ついに作物の栽培が困難となります。
センチュウ専用の薬剤で防除できますが、毒性が強く安易には使用できません。それに代わる方法として、薬剤ほどの威力はありませんが、センチュウを駆除・忌避する対抗植物が利用できます。マリーゴールドなどの一部の植物には、殺センチュウ効果やセンチュウ忌避効果があり輪作や間作に取り入れて一定の成果をあげています。
英国園芸界のリーダーであるウィズレー王立園芸植物園では、バラ園のセンチュウ駆除のためマリーゴールドを栽培しています。開花最盛期に土壌にすきこむといっそう効果があがります。 マリーゴールドの他の選択肢の植物もすべてセンチュウ駆除あるいは忌避の効果があります。ジョチュウギクは花の色が白です。ハブソウやエビスグサは、マメ科の草本で黄色い花が咲きますがあまり目立ちません。根から出るタンニンの効果でセンチュウが逃げていきます。これ以外に、キンレンカ、ダリア、イネ、ムギ、ハッカなどのハーブ類もある程度の効果があるようです。

 第 5 問

法面の保護材料には外国産のイネ科植物がよく用いられていますが、風土性、景観性などの視点から在来種の利用も試みられています。
写真の植物もその1つですが、これは何の植物でしょうか?

    ①  オギ
    ②  アシ
    ③  チガヤ
    ④  チカラシバ

  • 正解: チガヤ

チガヤはイネ科チガヤ属に含められる植物で、国内では北海道から沖縄まで広く分布しています。初夏に開花し、冠毛は白く目立ち、綿のようで美しく、ススキやシバと並んで日本の半自然草原の代表種であるとともに、畑地、路傍、畔、堤防、海浜等によく生育しています。
身近な植物であるため『日本書紀』、『風土記』、『万葉集』、『古今集』、『枕草子』、『源氏物語』など、たくさんの古典にでています。また6月、夏越の大祓の神事に茅ガヤやススキで作った大きな輪「芽の輪」をくぐって心身のけがれを祓う行事は今も見かけるところです。
法面の保護材料には土壌の保持力や種子の発芽力などが要求されますが、チガヤはそれらの点においてもたいへん優れていることが明らかになっています。また、スミレ、オミナエシ、キキョウ、リンドウ、カワラナデシコ、ツリガネニンジンなどの各種の野生動物と共存することから、種の多様性保全の観点からも有効性が報告されています。
※法面:盛り土や切り取りによってできた土手などの人工的な傾斜面。施工後日数がたっていないと、大雨などで崩壊することがある。

 第 6 問

植物をデザインしたこの紋所は単純な曲線美のデザインのために、多くの人に好まれました。どこの道ばたにも生える小型の多年草がモデルですが、この植物は何でしょうか?

    ①  シロツメクサ
    ②  ムラサキツメクサ
    ③  カタバミ
    ④  カキドオシ

  • 正解: カタバミ

紋所にデザインされた植物は、利用価値のある植物が多いようです。
カタバミはカタバミ科の多年草で、3片ある小葉の先端に欠刻があり、喰い切られたような形から片喰の名ができました。
葉をちぎってかむと酸味を感じるので、スイモノグサの名もありますが、これはシュウ酸が含まれるためです。虫にさされたところにつけたり、鉄製の鏡や真鍮など金属性の器物をみがいて光らせるのに使われました。果実が熟すと勢いよく割れて、種子が飛び散るため植木鉢や芝生に生えて困る人は多いようですが、昔の利用法はすっかり忘れられてしまいました。

 第 7 問

庭で大菊の栽培を始めようと思い、5月に苗を植えましたが、その庭は一晩中明るい水銀灯に照らされていました。
この菊はどうなったでしょうか?

    ①  草丈は大人の背丈より大きく育ち、通常より大きな花が咲いた
    ②  草丈は大人の背丈より大きく育ったが、花は咲かなかった
    ③  草丈は伸びなかったが、通常より大きな花が咲いた
    ④  草丈は伸びず、通常より小さな花が咲いた

  • 正解: 草丈は大人の背丈より大きく育ったが、花は咲かなかった

大菊はコスモスやアサガオなどとともに典型的な短日植物であり、日照時間が短くなる(一定時間以上の暗期がある)と花芽が形成されます。
秋の初めにつぼみができ始め、文化の日のころに開花します。この庭は一晩中水銀灯に照らされていたため、大菊の花芽分化に必要な暗期が得られず、草丈はどんどん大きくなったのですが花は咲かなかったのです。この庭で長日植物(日照時間が長くなると花芽が形成される植物)のホウレンソウを育てると、菊とは反対に十分育たないうちに花が咲いてしまいます。明かりを遅くまで照らしているこの庭では、トマトやキュウリ、四季咲きベゴニア、ニチニチソウ、ゼラニウムなどのような日照時間に関係なく花芽をつける中性植物を育てるとよいと思われます。

 第 8 問

写真の植物は、どれも茎の先に多くの小さな花がかたまってつきます。これらは何科の植物でしょうか?

    ①  バラ科
    ②  キク科
    ③  セリ科
    ④  ユリ科

  • 正解: キク科



オレンジ〜木色の花は、ベニバナで、口紅のもとになる色素が取れます。また、食用油を取ることもでき、世界各地で栽培されています。日本では、山形県が有名な産地となっています。金平糖のようなまん丸の花は、クラスペディアという、オーストラリアやニュージーランドが原産の一年草です。
どれも一つの花のように見えても、多くの花の集まりでできており、これはキク科の特徴です。

 第 9 問

植物には「雌雄同株」、つまり一つの花の中に雌しべと雄しべが同居して両性花をつけるものが多く見られます。
次の植物のうち、雌雄同株のものはどれでしょうか?

    ①  イチョウ
    ②  スイバ
    ③  キュウリ
    ④  ヤマモモ

  • 正解: キュウリ

動物はごく一部を除き、個体によって雄と雌の区別があります。ところが植物の場合は、サクラやアブラナなどのように、一つの花の中にめしべとおしべが同居している両性花をつけるものが多く見られます。また、キュウリやトウモロコシのように同じ株の別の位置に雌花と雄花を分けてつける「雌雄同株」もあります。イチョウ、スイバ、ヤマモモ、ソテツ、アオキ、サンショウなどのように雌株と雄株の区別があるものは「雌雄異株」です。雌雄異株のイチョウやヤマモモは街路樹によく植えられていますが、実が落ちると舗道が汚れるため、街路樹としては雄株が好まれます。野菜のアスパラガスにも雌雄があり、一般に雄株の方が雌株よりも1株あたりの収量が多いので、ふつう雄株を増殖させて栽培しています。スイバも雌雄異株で、動物と同じように性染色体の存在が知られています。

 第 10 問

夏季、長期間にわたって開花する常緑性の花木で、桃の花に似た花と、竹のように狭い葉から付けられた漢名が名前の由来となっています。
この植物は何でしょうか?

    ①  カラタチバナ
    ②  ヤマモモ
    ③  スモモ
    ④  キョウチクトウ

  • 正解: キョウチクトウ

キョウチクトウはキョウチクトウ科キョウチクトウ属の樹木で、その名前は漢名の「夾竹桃」を音読みにしたものです。インド原産で、中国を経て江戸時代中期に日本に渡来したといわれています。高さ3〜5mほどの常緑低木で、成長が早いうえ、大気汚染に強いこと、土壌などの環境への適応性が高いこと、開花期間が6〜9月ごろまでと長いことなどから、工業団地や都市部の緑化用樹木として利用されています。地中海沿岸原産で明治初めに渡来した、セイヨウキョウチクトウとともに、斑入り葉の品種や桃色、赤色、白色などの花色や八重咲きのものなど多数の園芸品種があります。キョウチクトウは花に芳香がありますが、セイヨウキョウチクトウにはほとんどありません。
キョウチクトウには有害成分が含まれていますが、樹皮や根は強心剤に用いられます。繁殖が容易で、梅雨時期に20cm程度に切った枝を水につけておけば発根してきます。なお、キョウチクトウに似た植物で、黄色の花を咲かせるキバナキョウチクトウは熱帯アメリカ原産の別属の樹木で、寒さに弱いため植物園の温室などで栽培されています。

 第 11 問

これは日本の各地で古くから栽培されてきた植物の実です。その材は良質でたんすなどの家具や細工物などに多く使われてきました。
この植物は何でしょうか?

    ①  クヌギ
    ②  キリ
    ③  ムクノキ
    ④  ホオノキ

  • 正解: キリ

キリはキリ科(旧ゴマノハグサ科)の落葉高木です。幹は直立して成長が早く、初夏には枝端に大型の円錐花序が直立し、薄紫色の花を多数咲かせよく目立ちます。
中国原産で古く朝鮮を経て日本に渡来したと考えられていますが、本州や九州の一部には自生状態の群落も見られます。各地で栽培されていますが、福島県の会津桐、岩手県の南部桐が特に有名です。
桐材は国産材の中では軽くて軟らかく、加工しやすく、くるいや割れが生じにくく光沢があって美しい仕上がりとなるため、種々の和家具や建具、細工物、彫刻、下駄などに用途が広く、良質の材として知られています。

 第 12 問

この植物は、山地のやや湿った林内に生える多年草で、うろこ状の葉をもち、全体が白色です。
この植物は何でしょうか?

    ①  ギョリンソウ
    ②  ナンバンギセル
    ③  ネナシカズラ
    ④  ハマウツボ

  • 正解: ギョリンソウ

他の生きている植物の組織から有機物を吸収して栄養をとる植物を寄生植物、また、根に共生する菌根菌を通して有機物を吸収し栄養をとる植物を腐生植物といいます。
選択肢の植物の中では、ギンリョウソウのみが腐生植物で、ほかはすべて寄生植物です。日本の腐生植物にはツツジ科(旧イチヤクソウ科)やホンゴウソウ科のほかにオニノヤガラなど腐生ランと呼ばれる一群のランの仲間があります。
腐生植物は葉緑素をもたず自らは光合成をおこなわないので、ほとんどの種では葉が退化して鱗片状になっています。ギンリョウソウは全体が透き通るような美しい白色をしていますが、傷ついたり乾燥したりすると真っ黒に変色してしまいます。暗い林床に出現する様子からユウレイタケの異名もあります。

 第 13 問

この植物の根からはデンプンを取り出すことができ、くだいて水にさらしろ過と沈殿をくり返してつくられた粉は料理や菓子の材料になります。奈良県吉野地方はこれの有名な産地です。
この植物は何でしょうか?

    ①  アオツヅラフジ
    ②  クズ
    ③  フジ
    ④  ツルニンジン

  • 正解: クズ

クズはマメ科のつる植物で、夏から秋にかけて花を咲かせます。根にはデンプンが多くふくまれ、これを取り出したものが葛粉です。奈良県吉野地方は昔から葛粉の産地として有名で、吉野葛とよばれています。「葛切り」や「葛練り」などの菓子の材料として用いられてきました。またつるは、ガーデニング装飾材や編んで入れ物などに用いられます。
クズ属はアジアの熱帯を中心に35種知られています。日本には全国的に分布するクズと、沖縄県にみられるタイワンクズがあります。
大きな根にふくまれる大量のデンプンは、春につるを早く大きく伸ばす力のもととなります。このためクズは非常に広く繁茂します。

 第 14 問

人形浄瑠璃『蘆屋道満大内鑑』で、 「恋しくば尋ねきてみよ和泉なる信太の森の恨み【 】の葉」という歌が登場します。
この【 】の中に入る植物は何でしょうか?

    ①  オギ
    ②  アシ
    ③  クズ
    ④  アヤメ

  • 正解: クズ

人形浄瑠璃『蘆屋道満大内鑑』は、信太の森の白狐が人間と契って子をなす、という有名な伝説がもとになっています。
この人形浄瑠璃は通称「葛の葉」とも呼ばれ、これは白狐の名前でもあります。狐の正体を現した葛の葉が、文字を裏から見たような左文字で、障子に歌を書きつけるアクロバティックな「子別れの場」が最大の見せ場です。伝説ではこのあと母を慕って信太の森までさがしに行った息子に母狐が「知恵の玉」を授けたといわれます。この玉によって超能力を得た息子こそ、後の陰陽師安倍晴明というわけです。
クズは各地の山野に生える大形の葉が茂るマメ科のつる植物で、根はクズ粉に加工、食用として利用され、花は秋の七草としてめでられています。

 第 15 問

夏の暑い日、クワガタムシをさがしに森や林に行きました。いろいろな木から樹液がでています。クワガタムシの好きな樹液はどれでしょうか?

    ①  サクラの樹液
    ②  クヌギの樹液
    ③  マツの樹液
    ④  ウメの樹液

  • 正解: クヌギの樹液

クワガタムシは主に雑木林に生息し、クヌギ、コナラ、カシ類等の樹木の傷口からでる樹液に集まります。種類や場所によってはヤナギ類、カエデ類にも集まりますが、種類によって集まる木がほぼ決っています。
ノコギリクワガタ、オオクワガタ(クヌギ、コナラ)
コクワガタ、ヒラタクワガタ(シラカシ、アカガシ、スダジイ、コナラ)
ミヤマクワガタ(ミズナラ)
コルリクワガタ(ブナ)
ネブトクワガタ(シロヤナギ)
アカアシクワガタ、ヒメオオクワガタ(モミ)

 第 16 問

山地の木かげや林の中、竹やぶなどに生える多年草で、一の谷の合戦で名高い源氏方のある武将の名をとって命名されましたといわれる、この植物は何でしょうか?

    ①  ナギラン
    ②  ダイモンジソウ
    ③  クマガイソウ
    ④  ウラシマソウ

  • 正解: クマガイソウ

クマガイソウはラン科の多年草で、高さ25〜40cm。葉は扇形で、2枚の葉が対生し、茎をほぼ取り囲むかたちをしています。袋状の大きな花が横向きに1個咲きます。花期は初夏で北海道から九州までの山地や竹やぶなどに見られ、時として見事な群落をつくります。淡い桃色の袋状の唇弁が、合戦時に使用した母衣を思わせるところから、源氏方の有名な武将熊谷直美の名をとって命名されました。
このクマガイソウに対し、一の谷の合戦で直実に討たれて短い命をおえた平敦盛の名をとったアツモリソウがあります。アツモリソウは多年草で、高さ30〜50cm。葉は通常3枚あり、茎に互生しています。茎の先に、直径3〜5cmの淡紅色の美しい花を下向きにつけます。
どちらの種も美しい山野草で、栽培のために採取され、現在では絶滅する恐れがあるとされています。

 第 17 問

写真のクルミの実は、ある動物が中を食べるためにかじって穴をあけたものです。
この実をかじった動物は何でしょうか?

    ①  リス
    ②  ニホンザル
    ③  モモンガ
    ④  アカネズミ

  • 正解: アカネズミ

問題の写真は山里にすむアカネズミがかじったクルミの実です。アカネズミはクルミやドングリを見つけると、前足でくるくる回してくわえる箇所を決め、歯をあててかじり、脇に穴をあけて中身を食べるので、こんな食痕が残るのです。
リスもクルミが大好物ですが、食べるときは実のつなぎ目をかじって2つに割って食べます。一方、地中のクルミが芽を出すときも、2つに割れます。写真のリスが割ったクルミの殻は縁にギザギザがありますが、発芽したクルミの殻の縁は平らなので区別することができます。

 第 18 問

アゲハチョウの仲間の幼虫は、ミカン、クスノキなどの木本類の葉を食べることが多いのですが、キアゲハの幼虫はセリ科の草本類を食べるます。
次の中でキアゲハの幼虫が食べないものはどれでしょうか?

    ①  クレソン
    ②  パセリ
    ③  セロリ
    ④  セリ

  • 正解: クレソン

チョウのほとんどは種類によって食べる植物が決まっていますが、食草の範囲は特定の種に限定される場合と、その属や科の別種にわたるものまでとさまざまです。
アゲハチョウの仲間は、木本の葉を食べる種類が多い中、キアゲハは草本を食べる変わった種で、草地環境に進出したアゲハチョウと考えられています。
キアゲハはヨーロッパから日本、北アメリカに広く分布し、日当たりの良い草地を好んで生息しています。幼虫時代の食草はニンジン、セリ、シシウドなどのセリ科で、野生種、栽培種ともに食べ、ごくまれにミカン科の植物を食べます。パセリ、セロリ、ニンジン、セリはセリ科で、ともにキアゲハの食草ですが、クレソンはアブラナ科であり、モンシロチョウの食草とはなりますが、キアゲハの食草とはなりません。

 第 19 問

クレマティスは、その属名Clematisが、ギリシャ語のklemaに由来するといわれ、この言葉はクレマティスの特徴的な性質をあらわしていますが、それは植物のどの部分の性質でしょうか?

    ①  花
    ②  実
    ③  蔓
    ④  葉

  • 正解:

クレマティスは世界の温帯を中心に分布するキンポウゲ科の多年草あるいはつる性木本です。たいていはつる性で、200種以上あります。
植物の名前は、その植物の特徴的な性質を表していることが多くあります。特に学名には、この傾向がよくみられます。クレマティスは、クレマティス属全体をさしている名前で、この属名は「蔓になる」を意味し、ギリシャ語のクレマは葡萄などの蔓のことをいいます。

 第 20 問

「しずかな しずかな 里の秋…」と始まる童謡「里の秋」の歌詞の中で、主人公は母親と囲炉裏で、ある植物の実を煮ながら、戦地にいる父親の笑顔を思い出しています。
この植物は何でしょうか?

    ①  マツ
    ②  クリ
    ③  クルミ
    ④  トチ

  • 正解: クリ

「里の秋」は、斎藤信夫作詞、海沼実作曲による愛唱歌です。
太平洋戦争勃発から間もない1941年12月、斎藤は戦地への慰問文の形をとった童謡を書くことを思いつきます。「父はいま戦地。囲炉裏端では、小学校4年か5年の男の子が、鉛筆をなめなめ、父への慰問文を書いている」と彼は後に回顧しています。斎藤は作品を「星月夜」と名づけました。その4年後、終戦を迎え、NHKから復員兵を迎える歌を依頼されていた海沼は、3番として兵隊さんを迎える歌詞を新たに書き加えてほしいと依頼し、それとともにタイトルも「里の秋」に変えられました。
1 しずかなしずかな里の秋
 お背戸に木の実の落ちる夜は
 ああかあさんとただ二人
 栗の実煮てますいろりばた
2 あかるいあかるい星の空
 鳴き鳴き夜鴨の渡る夜は
 ああとうさんのあの笑顔
 栗の実食べてはおもいだす
3 さよならさよなら椰子の島
 お舟にゆられて帰られる
 ああとうさんよ御無事でと
 今夜もかあさんと祈ります