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練習問題

解説

 第 1 問

球根植物は、春に植えつけるものを「春植え球根類」、秋に植えるものを「秋植え球根類」ということがありますが、次の中で「春植え球根類」はどれでしょうか?

    ①  チューリップ
    ②  スイセン
    ③  ヒアシンス
    ④  ダリア

  • 正解: ダリア

ダリアはメキシコ、グアテマラの熱帯高地原産のキク科球根(塊根)植物です。耐寒性が弱いため、冬の間、厳しい寒さにあうと球根が枯死します。一般的にダリアの栽培は、春に塊根を植えつけ、夏?秋に花を楽しみ、晩秋に塊根を掘り上げて、防寒、貯蔵して、越冬させます。ただし、暖地では塊根を掘り上げず、土寄せ程度で越冬させることができます。
なお、チューリップやスイセン、ヒアシンスは、秋に植えつけた後、一定の期間、冬の寒さを経験することによって、春暖かくなってから花を咲かせることができます。

 第 2 問

この蒔絵硯箱には、茂みにひっそりと憩う鹿が表現され、鹿をとりまく植物は金粉と螺鈿による蒔絵となっています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ミツバアケビ
    ②  ハギ
    ③  フジ
    ④  サンショウ

  • 正解: ハギ



石川県立美術館の所蔵するこの『蒔絵鹿に萩図硯箱』は尾形光琳(1658〜1716)の作品です。
光琳は京都の裕福な呉服商の次男に生まれました。小さいころから優れた着物のデザインに接し、絵画は形を単純化し、遠近さえも省略した明快な表現を得意としました。『紅白梅図屏風』(MOA美術館所蔵)や、『燕子花図屏風』(根津美術館所蔵)が有名です。
尾形光琳の蒔絵ではとくに『八橋蒔絵硯箱』(東京国立博物館所蔵)が知られています。『伊勢物語絵巻』の「八橋」を気に入り、それを蒔絵としたものです。八橋は鉛板が用いられ、カキツバタの花は螺鈿、葉は金の平蒔絵です。蒔絵硯箱も同様に、鹿が鉛板を切り抜いて張り付けられ、角は金の平蒔絵です。その造形は簡潔で、みごとなデザインです。
琳派は王朝文化を当世風に表現しており、『源氏物語』や『伊勢物語』などの絵巻に題材をとったものが多くみられます。

 第 3 問

花壇や花畑に植えられなじみ深い植物ですが、原産地のヨーロッパでは、古代から止血効果のある草として知られており、それにちなんだ学名も付けられています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ローズマリー 
    ②  セイヨウカノコソウ 
    ③  セイヨウノコギリソウ 
    ④  タラゴン

  • 正解: セイヨウノコギリソウ 

セイヨウノコギリソウは、ヤロウの名前でも知られ、古来から止血作用や殺菌作用のある草として役立ってきたといわれます。
ギリシャ神話の英雄であるアキレウスは、師のケイロンからこの植物に傷を治す効能があることを教えられ、戦場で傷ついたたくさんの兵士を救ったといわれます。このため、ノコギリソウ属の学名はアキレア(Achillea)になっているのです。
ハーブとして効能の多い植物ですが、花もまた美しく、ピンクや赤花の品種が花壇などに植えられるようになっています。丈夫で、いったん植えれば長く楽しむことができますが、その丈夫さゆえに帰化植物としても広範囲に野生化していることも事実なので、自然地域などでの大規模緑化に用いて在来種に影響を及ぼすことがないよう注意が必要です。

 第 4 問

クスノキ科の植物は、主脈と左右の側脈が目立つ、三行脈の葉を持つものが多い中、主脈から多くの規則正しく分岐する側脈を持つものもあります。
このような葉を持つ植物は次のどれでしょうか?

    ①  タブノキ
    ②  シロダモ
    ③  クスノキ
    ④  テンダイウヤク

  • 正解: タブノキ

植物の種類を形態で分けるときには、生殖器官となっている花の形を基準にします。しかし花がないときには、葉の形が植物を見分ける助けになります。
葉の形は、栄養状態や生育している環境によって長さや幅、厚さなどが変化します。しかし葉脈は、生育環境などの変化を受けにくい性質であり、植物の種類によって特徴がありますので、種類を識別して分けるときの有力な情報になります。葉の脈系には、イチョウや主なシダに見られる二又の枝分かれをくり返す二又脈系、主な単子葉植物に見られる同じ太さの脈が多数平行している平行脈系、タブノキのように、主な双子葉植物に見られる主脈から側脈が出て、さらに細脈が網の目のように連絡している網状脈系があります。

 第 5 問

ジン酒は、この植物の黒く熟した実から採るオイルで風味をつけた蒸留酒です。
この植物の英名は何でしょうか?

    ①  ブラックベリー
    ②  キャラウェイ
    ③  コモンジュニパー
    ④  スイートシスリー

  • 正解: コモンジュニパー

洋酒ジンの風味づけに使われるのはセイヨウネズ(ヨウシュネズ・ヒノキ科)です。セイヨウネズは、ヨーロッパ、北アメリカ、西アジア、北アフリカに分布し、英名はコモンジュニパーといいます。果実はジュニパーベリーと呼ばれ、これから採れるオイルが、利尿、駆風、健胃効果、腎臓の働きを促すなどの薬効があるので、古くから尊ばれてきました。ジュニパーベリーで風味をつけた蒸留酒のジンはカクテルのベースとして有名です。イギリスでは18世紀にジンの税金を安くしたために庶民にも買いやすくなり、その結果、アルコールの害が広がったこともありました。一方、セイヨウネズは古くから魔よけの力があると信じられ、イギリスでは屋内にかざって、魔よけや雷よけとしました。乾燥した実は、スパイスとして市販されており、甘くぴりっとしたこの果実の持つ風味が好まれ、七面鳥やアヒルをはじめ肉料理によく用いられています。

 第 6 問

この植物は、イタリア料理には欠かせないシソ科の植物で、乾燥した葉と生葉の両方が使われます。高さは60〜90cmになり、晩夏から初秋に白い花をつけます。
この植物は何でしょうか?

    ①  パセリ
    ②  コリアンダー
    ③  ウイキョウ
    ④  バジル

  • 正解: バジル

バジルは、通常、一年草として栽培されています。四角い茎に、強く清涼な香りのする、光沢のある葉をつけ、晩夏から初秋に香りのある小さな白い花を咲かせます。いくつかの品種がありますが、種類によって微妙に香りが異なります。バジルは英名で、イタリア名をバジリコといい、これを使ったバジリコスパゲティはおなじみのイタリア料理でしょう。
バジルにより親しむために、簡単な「バジルを使ったサラダ」を紹介します。
薄切りのトマト、キュウリ、モッツァレーラチーズの間にバジルの葉(きざんでもよい)をはさみながら皿に並べます。この上から塩、コショウ、ほんの少量のオリーブオイルをかけるだけです。主食にしてもよいような食べごたえのある一品です。

 第 7 問

この植物は、ハナイカダという植物です。葉の中央に何かがありますが、これは何でしょうか?

    ①  葉の一部が小葉に変化したもの
    ②  刺が変化したもの
    ③  蜜腺
    ④  花

  • 正解:

ハナイカダは、花や果実を葉の中央につけます。これは、葉腋から出た花軸が葉柄と葉身の中央脈に合着した結果、このような特徴的な開花の姿となったのです。和名の「花筏」も花が葉の中央につく様子を筏に見立てたものです。
ハナイカダは、高さ1〜2m、日陰に生育するミズキ科の落葉低木で、雌雄異株です。5〜6月に中央脈の上に淡緑色で直径4〜6mmの小さな花を、雌花は1〜3個、雄花は数個つけます。北海道南西部から九州の山地に普通に見られ、地方によってママコ、ママコナと呼んで若葉を卵とじなどにして食べます。

 第 8 問

『美女と野獣』の女主人公ベルは町に出かけるお父さんに、おみやげとしてドレスでも毛皮でもなく、この花を1本おねだりしたために、野獣と結婚することになります。
この植物は何でしょうか?

    ①  カラタチ
    ②  サンザシ
    ③  バラ
    ④  マロニエ

  • 正解: バラ

バラはバラ科バラ属の植物の総称で、それを交配、育成した園芸品種も含みます。花の形も色もきわめて多彩です。今では四季咲きのものや小型のミニチュアローズもあり、世界中で栽培されています。
バラと思われる花は日本でも「荊」の名で『万葉集』に歌われ、「薔薇」の名で『源氏物語』、『枕草子』に出てきます。バラは特にヨーロッパで愛されました。ギリシャ神話にも登場し、古代ギリシャの詩人サッフォーは花の女王とたたえました。クレオパトラ、ネロ皇帝、エリザベス一世などバラ愛好家は多いのですが、なかでもナポレオン皇帝妃ジョゼフィーヌは、古今東西の約250種類のバラをマルメゾン城に収集し、バラの研究と品種改良に貢献しました。彼女が収集したバラは、パリ郊外のライ・バラ園で観賞できるものがあります。バラにまつわる話はたくさんありますが、コクトーの映画でも知られる『美女と野獣』(原作・ボーモン夫人)は、美と愛の象徴であるバラを通して、美しい主人公ベルの愛が野獣の呪いをとく物語です。

 第 9 問

ヘゴ科のシダ植物の根茎表面の一部を写したものです。幹の表面にしばしば見られる、写真のような模様は何でしょうか?

    ①  葉に入る維管束の跡
    ②  成長の過程で、古い幹にできる樹皮のようなもの
    ③  呼吸のために作られた、通気組織
    ④  着生植物がついていた跡

  • 正解: 葉に入る維管束の跡

根茎が直立して、樹幹のような生活型をとるシダ植物は、ヘゴ科のほかに、シシガシラ科、ゼンマイ科、メシダ科、チャセンシダ科などにも見られます。しかし、ヘゴ科の多くの種は、高さ数mから、最大のものでは20mを超える幹を形成するので、木生シダといえばヘゴ科がすぐに連想されるほどです。ヘゴ科の植物は、幹の先端から大きな葉が放射状に広がるので、遠目にはヤシのように見えます。古い葉は次々に落ちるので、幹の表面に葉のついていた跡(葉痕)が規則的に並びます。種によっては、ヘゴのように葉柄の基部が残るために、葉痕が見えないものもあります。また、幹の下の方はたくさんの根におおわれるので葉痕は隠されてしまいます。葉には、水や養分の通り道である維管束が、茎から分かれて入りますが、葉痕にこの模様が見られるのです。その配列はシダの仲間によって特徴ある形になります。小笠原特産のマルハチでは、この模様が丸に逆八の字を書いたように見えるためにその名があります。

 第 10 問

雄雌異株のツル性の植物で、夏に雌株に咲く松かさ形の花序を乾燥してビールの芳香苦味剤とします。
この植物は何でしょうか?

    ①  ニガヨモギ
    ②  ホップ
    ③  ネズ
    ④  チコリ

  • 正解: ホップ

ビールのほろ苦い味と香りをつけるホップは、アサ科(旧クワ科)の雌雄異株のツル性の多年草です。花には鎮静、催眠作用のあるルプリンという成分が含まれ、イギリスなどでは収穫したばかりの花序で枕を作る習慣もあります。いろいろな説がありますが、もともとハーブが入ったアルコール性の飲料はエールと呼ばれ、ニガヨモギ、セージなどの苦みや香りのあるハーブが使われていました。ホップの入ったものはビールと呼ばれ、ビールが本格的につくられるようになったのは17世紀以降といわれています。

 第 11 問

ハロウィーンには大きなカボチャのランタンがつきものですが、この行事の発祥地であるアイルランドでは、カボチャではなく、ある野菜をくりぬいてお化けランタンを作っていました。のちにアメリカへ移住した人たちがカボチャを用いるようになりました。もとの野菜は何だったのでしょか。
※問題の写真はカボチャのランタンです。
    ①  スイカ
    ②  トウガン
    ③  ヒョウタン
    ④  カブ

  • 正解: カブ

ハロウィーンは古代ケルト人のお祭りで、10月31日を1年の終わり、すなわち大晦日に定め、あの世との通路が開かれる夜と考えました。もとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す行事だったのですが、その後、キリスト教の影響を受けて、11月1日の万聖節の前夜祭となりました。
ハロウィーンのシンボル「ジャック・オ・ランタン」はカボチャの中身をくりぬいて目、鼻、口を彫り、中にロウソクを立てた提灯ですが、もとはカボチャではなく、カブで作って魔よけとしていました。19世紀、アメリカへ移住したアイルランドの人達によってこの祭りもアメリカに伝えられ、カブに代わって生産量の多いカボチャが使われるようになったのです。

 第 12 問

写真の植物は、秋に撮影しました。
サルビア(セージ)の仲間で、わが国の本州〜九州にみられ、「日本のサルビア」という意味の学名をもちます。
この植物の和名を、以下から選んでください。

    ①  アキノタムラソウ
    ②  アキノキリンソウ
    ③  キバナアキギリ
    ④  キバナノアマナ

  • 正解: キバナアキギリ

シソ科アキギリ(Salvia)属の代表といえば、花壇の花としてなじみ深いヒゴロモソウ(サルビア・スプレンデンス)ではないでしょうか。 このほか、肉料理に使うヤクヨウサルビア(コモンセージ)や、アロマテラピーに用いられるオニサルビア(クラリセージ)など、アキギリ属には多くの仲間が存在します。 また、アキギリ属はわが国にも分布します。 キバナアキギリは多年草で、本州、四国、九州の低い山地の木蔭に生えます。 学名はSalvia nipponica(サルビア ニッポニカ)、つまり「日本のサルビア」という意味です。 和名は黄花秋桐(きばなあきぎり)の意味で、紫色の花のアキギリに似た黄色い花を咲かせることによります。

 第 13 問

写真の植物は、山中の渓流沿いの岩場などでよく見られます。夏〜秋に特徴のある白い花を咲かせるこの植物には、ある漢字を表す名前が付けられています。その漢字とは、下記のうちのどれでしょうか。

    ①  白
    ②  流
    ③  川
    ④  大

  • 正解:

ユキノシタ科のダイモンジソウは、5枚の花弁のうち上部の3枚は短く残り2枚が長く下方にのびています。その形が漢字の「大」の字に似ているため「ダイモンジソウ(大文字草)」という和名が付けられています。同じユキノシタ科でダイモンジソウによく似ているジンジソウは、上部3枚の花弁がさらに短く、そのため下に延びる2枚の花弁だけが目立つので「人字草」と名づけられました。どちらもよく似ている植物なので間違えやすいのですが、この3枚の花弁の長さの違いと、もうひとつ、ジンジソウの3枚の花弁には赤い斑点がありダイモンジソウの方にはないのでこの点からも両者を見分けることができます。

 第 14 問

中央アジア原産のこの野菜は、古代ローマでは「大きな真珠」を意味する「ユニオ」と呼ばれ、また、古代エジプトでは、ピラミッド建設の労働者に、スタミナ源として支給されました。日本では明治初期から栽培されるようになり、コレラが流行したとき、これを食べると感染しないと注目され、普及のきっかけになりました。この野菜は何でしょうか。

    ①  カブ
    ②  タマネギ
    ③  ニンニク
    ④  キャベツ

  • 正解: タマネギ

タマネギは、南ヨーロッパやエジプトでは紀元前から栽培されていて、古代ローマ人は、鱗茎の重なりから「真珠のようにたくさんの層がひとつにまとまった」という意味がある「ユニオ(unio)」と呼び、それがのちに「オニオン(onion)」という英名になったといわれています。
タマネギには、血液をさらさらにする硫化アリルという成分が含まれていて、血栓防止、動脈硬化予防、ガン抑制、中性脂肪やコレステロール値の降下、ウイルス撃退など、すばらしい効果を発揮してくれます。また、ビタミンB1と結合して新陳代謝を活発にし、心身の疲労回復や糖尿病にも有効に働いてくれるなど、健康に欠かせない重要な野菜です。昔の人も、そのすばらしい効用に気づいていたのですね。

 第 15 問

1月7日に食べる七草粥に使う春の七草は有名ですが、秋にも七草があり、万葉集でうたわれています。秋の七草の一つで、ムラサキ色の花をつけるツル性の植物はどれでしょう。

    ①  クズ
    ②  キキョウ
    ③  ハギ
    ④  オミナエシ

  • 正解: クズ

秋の七草はハギ、オバナ(ススキ)、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの七種で、春の七草とは異なり、花を見て楽しむ事が主になっています。葉の茂っている時期に咲くため余り目にすることはありませんが、クズの花は甘い香りがします。 クズが根に蓄えた塊根から取り出したでんぷんは、クズ餅、クズ切り等の材料になります。逆に、この塊根を使わずにそのままにしておくと、次の年に塊根の養分を使ってクズは旺盛に生育し、駆除することが困難になります。

 第 16 問

この植物の実が3〜4cmくらいの大きさになった時に、実の有る部分にオリーブオイルを塗ると実の成熟が早まります。次のうち、どれでしょう。

    ①  イチジク
    ②  リンゴ
    ③  ミカン
    ④  ブドウ

  • 正解: イチジク

イチジクの実の開口部にオリーブオイル等の油を塗ると成熟が早まります。これは、植物油に含まれるオレイン酸からエチレンが生成されることにより生じるため、動物性の油では効果はあまり見られません。 この現象は、ヨーロッパでは紀元前より知られています。現在では、自然に栽培したものよりも早く出荷したり、秋にも実を成熟させる技術として使われています。

 第 17 問

写真は、ある種のナッツ(堅果)が採れる植物の幼果です。その植物名を選択肢の中から番号で選んでください。

    ①  アーモンド
    ②  カシューナッツノキ
    ③  マカダミア
    ④  オニグルミ

  • 正解: カシューナッツノキ

 正解は2です。
一般的な球形の果実と違い、二つの違った形のものが繋がった実、これがカシューナッツノキの特徴です。カシューナッツノキは、世界の熱帯地域で栽培さるウルシ科の有用植物です。
実が成熟すると写真のような形となり、熟すと落果します。赤い部分の先に付いている黒い部分が、成熟した果実です。赤い部分は、花托と言われる器官が肥大したものです。果実は、勾玉のような形をしており、中に可食部のカシュ―ナッツがあります。果肉の部分はカシュ―シェルと言われ、耐水性の塗料などに使われる乾性油を含みます。花托部分は、カシュ―アップルと言われ、甘く食べられます。
アーモンドは、バラ科のウメの仲間で、マカダミアはヤマモガシ科の植物、オニグルミはクルミ科で、いずれも一般的な球形の果実の中に種子の入った核を持つ核果です。

 第 18 問

与謝野蕪村は、タケの葉が青々と茂った向こう側に月がぼんやりと見える状況を「おのが葉に月おぼろなり竹の春」(蕪村)とうたっていますが、どの季節に詠んだものでしょう。

    ①  春
    ②  夏
    ③  秋
    ④  冬

  • 正解:

タケは、秋になると若竹は立派に育ち、親タケは夏の間養分をしっかり蓄え、葉が青々と茂るようになります。このため、「竹の春」は実際の秋であり、秋の季語として用いられます。逆に、春になると、タケはタケノコを出すために養分を使い、親竹の葉が茶色くなるため、「竹の秋」「竹秋」は春の季語となっています。

 第 19 問

ヤブガラシはブドウ科のつる植物で、低木など藪を覆いつくすように伸び、枯らしてしまうほど繁茂することからこの名前が付きました。夏から秋にかけて集散花序の小さな花を咲かせます。この花の蜜を吸いに来る生き物をよく見かけます。この生き物は次のうちどれでしょう。

    ①  ムカデ
    ②  ナメクジ
    ③  スズメバチ
    ④  ゴキブリ

  • 正解: スズメバチ

ヤブガラシの花には蜜があり、スズメバチやアシナガバチなどが蜜を吸いに来るのをよく見かけます。これは、ミツバチのように蜜を集めるのではなく、自らが生きていくためのエネルギー源として利用しています。 スズメバチは、ジュースや化粧品、香水などの甘い匂いに誘われてくることが多く、特に、9〜10月の働きバチが多くなる時期には注意が必要です。

 第 20 問

常緑で風害などにも強いため、街路樹や工業地帯などに緑化樹として使われることの多いドングリのなる木、マテバシイですが、その性質として正しいものはどれでしょう。

    ①  ドングリには毒が含まれているため食べられない
    ②  ドングリは熟すのに2年かかる
    ③  葉の寿命は1年だけである
    ④  マテバシイは雌雄異株である

  • 正解: ドングリは熟すのに2年かかる

マテバシイは、6月ごろその年に出た枝に、雌花と雄花序をつけます。その後、雌花は総苞に包まれ冬を越し、次の年の秋に大きなドングリとなります。このように、花が咲いてから2年目の秋に実が成熟するブナ科の植物にはマテバシイの他に、クヌギ、ウバメガシ等があります。コナラやカシワなどは、開花したその年の秋にはドングリは成熟します。  なお、マテバシイは常緑樹で、1枚の葉の寿命は約3年です。